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月3,980円の見放題に入る前に、1ヶ月だけ数えてほしいもの
2026年8月6日 · 早穂
「見放題って入ったほうがいいですか」
早穂だよ。前に最初の1万円をどう配るかの話を書いたら、道具じゃなくて映像のほうの金について聞かれることが増えた。単品で1本ずつ買うか、月額の見放題に入るか。
この質問、検索しても出てくるのが全部「見放題は神!」みたいな記事ばっかりで、正直うんざりした。だから自分で数えることにした。公式の料金と、うちのサイトが実際に読者に出している作品の値段を突き合わせる。
先に言っておくと、私の結論は「たぶん、あなたは入らなくていい」だよ。理由は値段じゃない。
まず、公式の値段を並べる
2026年8月6日時点で、FANZAの月額動画は3本立てになってる。
| チャンネル | 月額 | 作品数 |
|---|---|---|
| 見放題ch | 3,980円 | 205,000本以上 |
| 見放題ch デラックス | 8,980円 | 425,000本以上 |
| VRch | 2,800円 | 15,500本以上 |
公式の比較表で私が引っかかったのは、値段より注釈のほうだった。見放題chの説明には「毎月約1,000本の作品が入れ替わる」と書いてある。飽きないというアピールなんだけど、入れ替わるってことは出ていくものがあるってことだよね。一方でデラックスのほうには「作品の配信終了がほとんどなく」と書いてある。つまり安いほうは、消えることが前提になってる。
これ、あとでもう一回出てくるから覚えておいて。
損益分岐は「月3本」だった
じゃあ単品はいくらなのか。ここは他所の相場じゃなくて、うちが実際に出している値段で計算する。
先に立場を言っておくね。うちの棚はアフィリエイトだから、そこから単品が売れると私に金が入る。単品を勧める側の人間が単品の値段を持ち出してるわけで、そこは疑いながら読んでほしい。だから計算に使った数字は全部この記事の中に出すし、出どころも最後に書く。自分で確かめられる形にしておくのが、私にできる唯一の誠実さだと思ってる。
うちの記事には自動で関連商品の棚が出るんだけど、その棚がFANZAの単品動画として出しているのは、棚が計算できている680記事ぶんで340枠。その表示価格の中央値が1,480円だった(2026年8月時点・うちの商品データから集計)。もう一方の動画枠であるDUGAのPPV作品は中央値1,100円。だいたい1本1,000〜1,500円の世界だと思ってもらえばいい。
3,980円 ÷ 1,480円 = 2.7本。
つまり月に3本見るなら見放題のほうが安く、2本以下なら単品のほうが安い。デラックスは8,980 ÷ 1,480 = 6.07本なので、7本から。6本だと8,880円で、まだ単品のほうが100円安い。これが計算上の答え。
……なんだけど、この計算、私はあんまり信用してない。次の話のほうが大事。

自分が月に何本見るかを、人は当てられない
サブスクを実際に全部解約して家計を追った人の記録がある。「みんなに幸せおすそ分け子」さんが2026年5月8日に書いたサブスク全解約した3ヶ月。
この記事で私が一番効いたのはここ。Kindle Unlimitedについて「購入リストを見直したら既読本ばかりで、新規で読んでいたのは月0〜1冊だった」。読み放題に入ってるつもりで、実際には月1冊も新規で読んでいなかった。
ただ、この人は逆の失敗もしてる。Illustratorを「月3〜4回しか使わない」と見積もって解約したら、実際は仕事で必要な場面が想定以上に多くて、後悔して再契約してる。
見積もりは両方向に外れる。 少なく見積もって損する人もいれば、多く見積もって損する人もいる。この人はどっちもやってる。しかも家計を追うくらい几帳面な人が、だよ。
ここはアダルトの消費量を直接調べたデータじゃないから、そのまま当てはめる気はない。でも「自分の消費量の自己申告は当てにならない」っていう見方は、そのまま借りていいと思ってる。
だから私の提案は単純で、入る前に1ヶ月、買った本数を数える。頭で見積もらないで、実際に買ったものを数える。3本以上あったら入ればいいし、2本以下なら入らなくていい。それだけ。
数えないまま3,980円を1年払うと47,760円。金属のプラグが何本買える額か、ちょっと考えてみてほしい。
それより大事なこと——見放題の外側にあるもの
ここからが、うちのサイトを読んでる人にとっての本題。
さっき単品動画の話をしたけど、うちの棚に出ているのはそれだけじゃない。棚が計算できている680記事ぶんで、表示枠は全部で3,400枠ある。内訳を全部出すね。
| 何を | 枠数 | 割合 | 価格の中央値 |
|---|---|---|---|
| DUGAのPPV動画 | 1,225 | 36.0% | 1,100円 |
| 通販の道具(NLS) | 693 | 20.4% | 2,160円 |
| FANZAの同人 | 575 | 16.9% | 1,232円 |
| FANZAの通販(道具) | 567 | 16.7% | 2,380円 |
| FANZAの単品動画 | 340 | 10.0% | 1,480円 |
動画は1,565枠で46.0%、動画じゃないものが1,835枠で54.0%。うちが出してるものの半分以上は、そもそも動画ですらない。同人誌と道具だよ。
そのうえで、見放題chは「月額動画」のサービス。同人は別サービス、通販も別サービス、電子書籍の読み放題もまた別。しかもFANZAの見放題だから、DUGAのPPVも当然対象外。
つまり見放題chが効く可能性があるのは、この表の一番下の340枠、棚全体の10%まで。残り9割は、月に3,980円払っても1円も安くならない。
しかも「10%まで」って書いたのは理由があって、その340枠が本当に見放題chに入ってるとは限らないから。気になったので、うちが出してるFANZAの単品動画から60本を抜き出して、1本ずつ見放題chの中にあるか照合してみた。入ってたのは17本。28%。残り43本は単品で買うしかない。
だから実際に見放題で置き換えられるのは、棚全体の10%のさらに3割弱。**ざっくり3%**だよ。
「見放題に入れば全部見られる」って言い方をされると気づきにくいけど、実際は「動画以外は結局ぜんぶ別会計」が正しい。

じゃあ、その1割の中に自分のジャンルはあるのか
ここが一番知りたいところだよね。20万5,000本のうち、自分の見たいものが何本あるのか。
FANZAは作品検索のAPIを公開してるから、そこで見放題chの中を絞り込んで数えてみた(2026年8月6日時点)。
| キーワード | 見放題ch | デラックス |
|---|---|---|
| アナル | 11,885本 | 24,606本 |
| 浣腸 | 1,827本 | 3,522本 |
| メスイキ | 387本 | 640本 |
| 前立腺 | 216本 | 473本 |
| ドライオーガズム | 70本 | 164本 |
「前立腺」で216本。 20万5,000本のうちの0.1%だよ。ドライオーガズムに至っては70本。一方で「アナル」なら1万本以上ある。同じアナル系でも、語をひとつ変えるだけで50倍以上違う。
ここは正直に限界も書いておくね。これはキーワード検索の件数だから、タイトルや説明文やジャンル欄にその語が入ってる作品の数であって、中身が本当にあなたの求めるものかは別の話。216本のうち何本が「使える」かは、私には数えようがない。それでも、20万本という看板の数字と、自分のジャンルの実数がこれだけ離れているのは知っておいて損はないと思う。
だから入る前に、自分の言葉で絞り込んで数えてほしい。「20万本」は全体の数字であって、あなたのジャンルの数字じゃない。
「セールになったら買おう」が一番危ない
最後にもうひとつ。単品派にも落とし穴がある。
ほんトモさんという方が2025年3月24日にFANZAの「販売終了」というnoteを書いていて、こんな体験を残してる。気に入った作品をお気に入りリストに入れて「セールになったら買おうと考えていた矢先、突然販売終了してしまったのです」。
これ、私も身に覚えがある。安くなるのを待ってる間に消える。デジタルだから在庫切れはないと思い込んでるけど、配信は契約で成り立ってるから普通に終わる。さっきの「毎月約1,000本入れ替わる」も、見放題側の同じ現象だよね。
断っておくと、これは体験談1件だからね。あなたの欲しい作品が消える確率がどれくらいかは、私にはわからない。ただこれは確率の話じゃなくて非対称の話だと思ってる。1,000円をケチって半年待って、買えなくなったら、浮いたのは待ってた値引きぶんだけで、失ったのは作品そのもの。逆に「絶対これじゃなきゃ嫌だ」ってほどでもないものは、待って消えても別に困らない。だから全部を急いで買う必要はなくて、「これは代わりがない」と思った1本だけ先に確保しておけばいい。この線引きだけは自分でやるしかない。
私が自分の金を出すなら
まとめるね。
- まず1ヶ月数える。 見積もらないで、実際に買った本数を数える。
- 月2本以下なら単品。 うちの棚の実勢価格で計算した分岐点は2.7本(デラックスは7本)。
- 入るなら、先に自分のジャンルで絞り込んで本数を見る。 20万本はあなたの数字じゃない。前立腺なら216本。
- 代わりのない1本だけは、セールを待たずに買う。 全部急ぐ必要はない。消えて困るものだけ。
- 同人と道具とDUGAは、見放題とは別の財布。 うちの棚の9割はそっち側。ここを混ぜると予算が壊れる。
で、私自身はどうかというと。うちで扱ってるような話は、動画で見るより文字で読むほうが実用になることが多いし、月に3本も動画を買わない。だから入らない。
見放題が悪いって話じゃないよ。月に何本も見る人にはちゃんと安い。ただ「入っておけばとりあえず安心」という入り方だけは、私の金銭感覚では無理。とりあえずで払う月額って、いちばん減らないタイプの支出だから。
道具のほうの予算配分はこっちに書いてあるから、あわせてどうぞ。
参考にした資料
- FANZA「月額動画」チャンネル比較表(2026年8月6日確認)
- みんなに幸せおすそ分け子「サブスク全解約した3ヶ月。削減額と後悔を全公開」note、2026年5月8日
- ほんトモ「FANZAの「販売終了」」note、2025年3月24日
- ジャンル別の作品数と、うちの棚の作品が見放題chに入っているかの照合(60本抜き取り)は、FANZA の作品検索API(ItemList・service=monthly)で 2026年8月6日に取得
- 単品価格の中央値と枠の内訳は、このサイトが実際に表示している商品データからの集計(2026年8月時点・棚が計算済みの680記事/3,400枠)
