アガルマトフィリアとピグマリオリズム
アガルマトフィリアと言う嗜好を御存知だろうか。ピグマリオリズム・ピグマリオンコンプレックスと言われる事もある。
アガルマトフィリアは人形性愛で、ピグマリオリズムとは彫像愛なので当事者としては別物と考えられたい。
ピグマリオリズムの語源はギリシャ神話に出てくるピグマリオンの事で1978~1990年に「花とゆめ」に連載されていたマンガの元ネタとも言える
人形と彫像で何が違うと問われれば関節が動くかどうか、メイクや衣装をオーナーの好みに変えられるかどうかと言う所で区別したい。
ダッチワイフとラブドール
大型の人形と言うと多くの方がビニール製のダッチワイフを思い浮かべるだろう。ビニール製のダッチワイフが良いと言う人もいるだろう。それは人の好みだし否定はしない。しかし文部省(現文部科学省)が開発を依頼した由緒正しきダッチワイフ南極1号はもっと人間に近く今で言うラブドールの様な形をしている。
いや、正確に言うと後継機の南極2号の技術がラブドールとして民間利用されているんだけども。
ラブドールとなると服を着せて椅子に座らせておくと遠目に見ると実際の女の子にしか見えない。ちょっと本題からはずれるけど アガルマトフィリアの本質はこっちにある。
ドールとの生活
考えてみよう。
物言わぬ少女が 何をされても嫌なそぶりも見せず、常に側に寄り添ってくれる。
夜遅く疲れて家に帰って来た時も、酔ってフラフラになって帰って来ても、いつも微笑んで迎えてくれる。
どんな辱めも多少の八つ当たりも我慢してくれるのだ。
それを幸せと言わず何んと言うのか。
ドールこそが男の願望を概ね叶えてくれる心の癒しなのだ。
ドールと暮らす世界は幸せなのだ。
まぁ1体35万円以上もするので八つ当たりで暴力を振るうには心のブレーキも掛かるだろうが。
人間と違って傷の自然治癒はないからね。
多少の想像力と大きな資金力は必要だが
ドールとの生活は悪くない。諸兄らの中にはドールの事を2.5次元の彼女と呼んでいる方もいるらしいが、小生は義嫁と呼んでいる。ラブドール1体あたりの価格は30万~80万位もするだろう。ちょっとした中古の車が買えてしまう。ちなみにドール愛好家はドールを購入する事を「お迎え」や「嫁入り」といい 「お迎え」後はリアルな人間と同じ様に取り扱う事が多い。等身大のラブドールを車椅子に乗せ公園を散歩しているツワモノもいる。気持ち悪がる人もいるかもしれないが、日本に限らず 世界中に物を大事に取り扱えば物に魂が宿ると言う考え方がある。映画の「TED」や「シザーハンズ」がそうだ。きっと他人には解らなくとも彼女等には魂が宿ってるだろう。
ちなみにメーカーで修理やメンテナンスを受ける事を「お里帰り」、人形師の事を「お父様」と呼んだりする。
人形の製作者やデザイナーは人形師や人形マイスターとも呼ばれる。アニメや映画にもなった小説「Another」のヒロイン見崎鳴の義母「霧果」、TYPE-MOONの作品群「空の境界」「魔法使いの夜」などに出てくる「青崎橙子」などが人形師として登場している。
見崎霧果も青崎橙子も劇中に彼女等の人形工房が出てくるのだが両方とも球体関節が剥き出しになっていたので、ラブドールの人形師ではなさそうだ。
ラブドールは電気羊の夢を見るか
もちろんラブドールとはSEXできる。相手が「物」なのSEXと言っていいのかどうか解らないが 性器にもした物があり挿入して射精が出来る。当たり前の話だが妊娠はしない。今後AIBOの技術が組み込まれるようになったら、オーナーの呼びかけに反応したり恥じらいの表情や嬌声を出してくれるかもしれない。ラブドール大手メーカーのサイトをみると「声を出すと興ざめするから声出し機能はありません」的な記述がある。今後AIBOの技術を組み込んでお気に入りの声優さんなり女優さんの声を録音・発生できるようになれば、すばらしい世界が待っているかもしれない。
考えてみよう。
お気に入りの声で、「お兄ちゃん」とか「先輩」とか呼んでくれて、こちらの仕草や呼びかけに反応してくれる自分好みの少女が部屋にいるのだ。
何をしても犯罪にならない。
何んとも素晴らしい。
かつてTVアニメにもなったアダルトゲーム 「To Heat」のヒロイン「マルチ」を指して「家電製品に欲情する奴がいるか」と言い放った御仁もいるそうだが、近い将来それがスタンダードになるだろう。ちなみに「マルチ」は夢を見る。
ドールは自分好みに組み上げられる。
新品ドールをメーカーからお迎えするという事は、自分の好み通りの女性の人形を作ってもらうと言う事だ。それは大概の場合、既存のパーツの組み合わせで理想の形に仕上げていく事になる。顔の形、メイク、材質、身長はもちろん おっぱいの大きさも選べるのだ。だからリアルの女性のように「顔は好みだけど おっぱいが残念」のような事もない。おっぱいも顔も自分好みで選べる。しかも彼女たちが身に付ける服や下着まで自分好みに出来るのだ。
もちろんオーナー自身で下着を買いに行く必要があるけどね。
もちろんアレも
さっきも書いたがラブドールとはSEXできる。すなわち女性のアレがある。と言う事で人形のアレ=ホールパーツにも選択肢があるのだ。具体的には中の形状と締まりの強弱。ここでユルマンを選択する兄貴がいるかどうか疑問に思うが キツマンとユルマンが選択できる。しかも陰毛の生え方もチョイスできる。小生的には「パイパンでお願いします!」なのだが、毛の量や色まで選べるのだ。さらにはマン汁がさらさらor白濁で選べるのだ。
リア充な諸兄等は「アホらし」思うかもしれないが この狂気こそがアガルマトフィリアの世界なのだ。
ちなみに…ドールはオーナーの好みが色濃く反映されている事が多いので、他人に見られるは中々に恥ずかしい。
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