同じ性癖の相手と出会える小道 第②話

[小説]短編

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 この街には一つの有名な都市伝説がある。
 それは『同じ性癖の相手と出会える小道』。
 夜にひっそりと現れるその小道に入れば、『自分がしたいプレイ』を同じく『誰かにされたい』と思っている相手に出会えるという。
 それがどんなに変態的な行為であっても……。

「うわぁ、初めて見た……」
 深夜を超えて午前1時。
 空いた小腹を満たす為にコンビニへと足を運ぶ途中に突然現れたそれに私は目を奪われた。
「これって、噂のアレ、よね?」
 この街に住んでいるものであれば一度は耳にしたことはあるだろう都市伝説。
 自分の性癖と合致した相手と出会える小道。
 どう見ても目の前にあるのはそれに間違いない。
 だって、こんなところに今まで小道など存在しなかったし、そもそもこんなに奥が見えないほど長い直線の道などこの近辺ではありえない。
「本当に……私の欲求が、満たせる……?」
 幼い頃から密かに胸に抱いてきた変態的な私の欲望。
 小学校の頃に道端に置いてあったエッチな本を興味本位で覗いた時に植え付けられたその性癖を、私は誰にも話したことは無い。
 だってあまりにもそれは非道徳的だ。
 だから実際に実行するつもりなんてさらさらなかったし、死ぬまで体験せずに終わるのだろうと思っていた。
「でも……」
 この小道に入れば……後腐れなく自分の秘めた欲望を満たせる……。
 そう思ったらもう我慢できなかった。
 私は空腹も忘れ、恐る恐るその小道に足を踏み入れた。

「おやおや、これは思ったよりも若い人が来られましたね」
「はい! ど、どうも……」
 道の先にいた男性に声を掛けられ、若干委縮しながら答える。
 目の前にいたのは少しとうの立った初老の男性だ。
 髪には若干白髪が混じっているがあまり見た目に悪い感じはなく、良い感じに渋みを醸し出している。
「君はこの小道に来るのは初めて?」
「え? あ、はい。初めてです」
「そうか、俺はもう3回目だよ。ベテランといったところだな」
 得意げに笑う目の前のおじさん。
 とはいえここに来れるのは単なる運の筈なので得意になるようなことでもない気はするけど。
 まあ、慣れてるってことは一応安心できる要素といえなくもない、かな?
「さて、それじゃあ、さっそく始める? 別にオジサンとおしゃべりしにこの小道に来たわけじゃないだろ?」
 少し戸惑っているとおじさんがそう言って股間のファスナーを下げ始める。
「……はい」
 高鳴る心臓を抑えながら私はおじさんの前に座り込む。
「あ……」
 目の前にオジサンのペニスが現れて思わず声が出る。
「もしかして見るのは初めて?」
「あの……はい、そうです……」
 顔が赤くなるのを自覚しながらそう返す。
 処女だと言っているようなもので、そんな私がこんな趣味を持っていることに改めて恥ずかしくなり顔を伏せる。
「ああ、いや、変な意図はないんだ。すまない。それよりもほら……」
 おじさんが改めてそのペニスの先端を私に向ける。
 私はそれを見て恐る恐る口を大きく開き、舌を出す。
「ん、それじゃあ、いいかい?」
 ペニスをこちらに向けたままおじさんが最後の確認をする。
 私はそれに小さく頷いて意思を示す。
 ペニスを前に口を開ける私を仮に他の人がみたらどう思うだろうか。
 これから舐める? それとも、咥える?
 普通ならきっとそう考えるだろう。屋外でそんなことをしてればそれで充分変態行為だ。
 しかし、私と……そして目の前のおじさんが望むことはそんな生易しい事ではなかった。
 ジョロロロ……
 微かな水温と共にオジサンのペニスから液体があふれ出す。
 それは小便。
 ペニスの先端から一直線に薄く黄色がかった排泄物が私の口の中に注がれていた。
「んぐっ……んんっ」
 口の中に容赦なく注がれるその液体――小便を私は次々と飲み干していく。
 これが私の、私達の性癖。
 飲尿プレイ。
 一般的にはそう呼ばれるものだ。
「ふー、ふー!」
「焦らなくてもいいよ……」
 オジサンが勢いを緩めて口に注ぐ小便の量を調整してくれている。
 なるほど、三回目というだけあって慣れている。
 私はその好意を素直にありがたく思いながら、喉を鳴らして一生懸命小便を飲み続けた。
 ゴクっ、ゴクッっと喉を鳴らし小便が位に飲み込まれていく音が私の耳にも届く。
 それもまた私を一層興奮させた。
「そろそろ終わるよ、頑張って」
 オジサンの言う通り、おしっこの勢いは次第に緩くなってきている。
 この時間も終わりに近づいてきていた。
 私はラストスパートとばかりに勢いを強めておしっこを飲み干していく。
「ふぅ……すっきりした……」
 最後に水を切るようにおじさんがペニスを振って、その水滴が私の舌に滴り落ちる。
 その最後の一滴を名残惜しく味わう様に喉奥に運ぶ。
「どうだった……」
 おじさんがペニスを元のようにしまいながら訪ねてくる。
 どうだったか……そんなことは聞かれるまでもない。
「最高に……興奮しました……」
 唇に僅かに残ったおしっこの後味を舐めとりながら私は微かに微笑んでそう答えたのだった。

 こうして私の幼い頃からの悲願は達成された。
 一生実行することは無いだろうと思っていた変態行為を、見知らぬおじさん相手に実行したという事実は私にこの上ない興奮を与えた。
 それからというもの私は、ジョギングや買い物などの理由を何かとつけ、きょろよろと辺りを見渡しながら毎日のように夜道を歩いている。
 また、あの小道が私の目の前に現れてくれることを願って……。

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