同じ性癖の相手と出会える小道 第①話

この物語はフィクションです。登場する人物、団体名等、名称は実在のものとは一切関係ありません

 ――この街には昔から伝わる不思議な伝説がある。

 それは不思議な小道。
 毎日通る通勤通学の道にそれは現れるという。
 何百回も見たはずの風景の中にある見慣れぬ小道。
 昨日まで――いや、今朝通った時には確かになかった。
 そんなところに突然現れる不思議な小道。
 この街に住んでいる大人ならだれでも知ってる不思議な話。

 その小道に俺は今夜、初めて遭遇した。
「マジの話だったのか……」
 よく見かけるが誰が住んでるかは露ほども知らない住宅と住宅の間に、それはあった。
 肩幅より少し広いくらいの狭い道。
 それは奥へ奥へ続いており、どこまでもまっすぐ続いている。
 明らかに不自然な長さ。住宅の合間に本当にこんな道があったとしてもすぐに区画を貫通して反対側の道路へと繋がるはずだ。
 しかし、この道の先にそのようなものは存在しない。
 それだけでこの小道が尋常でないものなのが分かる。
「……ごくり」
 少しの不安とそして大きな期待を胸に俺はその小道へと入っていく。
 噂が正しければ……この小道は俺を幸せにしてくれるはずだった。

「……にしても長い」
 恐る恐るその道を進みながらもう5分ほど。
 後ろを振り返っても入り口は既に見えず不安になってきたころ、求めていた音が聞こえる。
 それは足音。自分のではない。道の先から聞こえてくる。
「ようやくか……!」
 俺は沈んでいたテンションが一気にあがり、少し小走りに道を進んでいく。

 道の先にいたのは一人の女性。
 年のころはおそらく20代前半……女の年を計るのはあまり得意ではないが、おそらく俺よりは年下だろう。
 パンツスタイルのスーツ姿で、おそらく俺と同じように会社帰りにこの小道に出会ったのだろう。
「あの……」
 なんて声を掛けようか迷っていたところに彼女の方から声を掛けられる。
「ここって……噂の小道、ですよね?」
 少し不安げに呟く目の前の女性。
 まあ、そりゃそうだろう。自分からは口に出しにくいだろうから……。
「間違いなくそうだと思いますよ」
 そう言って彼女の頬を触る。
 普通、見ず知らずの女性にこんなことしたら一発でセクハラである。
 俺も普段からこんな事をしているわけではない。
 ――だが、この小道はでは許されるのだ。なぜなら――
「じゃあ、俺が考えてる事、してもいいんですよね?」
「……はい」
 照れくさそうに女性が呟く。
 何故ならここは『同じ性癖の人間に出会える小道』だからだ。

 理由は全く分からないが、この小道に入ると『こういう事をしたい』『こういう事をされたい』という異性と出会うことができる。
 いや、異性とは限らないか。
 とにかくその時そうしたいと思っていることを実行してもいい相手、そうされたいという相手に出会えるのだ。
 だからこの小道で出会った相手に遠慮する必要はない。
 自分がしたいと思っているということは、相手もされたいと思ってるからだ。

「それじゃ……早速頼むよ」
 女性の肩を掴み押し込むように力を込める。彼女はそれに逆らうことなくすんなりと膝まづいてくれた。
「それじゃあ、まずは大きくしてくれる?」
「……はい」
 急いで取り出したそれを女性が少し惚けた様子で口に含む。
「ん……」
 自分たち以外他に誰もいない静かな夜道で唾液の音が響く。
 ついさっき出会った見ず知らずの女性に野外でしゃぶってもらっている。
 その普通ならあり得ないシチュエーションに、俺は普段の何倍も興奮しペニスは瞬く間に大きくなった。
「よし、もういいよ。それ以上はヤバイから」
 フェラチオもものすごく気持ちが良かったが、しかし俺の――いや、俺達の目的はフェラチオではない。
 ここで達してしまったらせっかくの機会が台無しである。
「それじゃ……口開けて」
「はい……んあ……」
 促されるままに女性が大きく口を開く。
 薄暗い夜道で見るその口は何でも飲み込めそうなほど深く見えた。
「いくよ。覚悟はいい?」
 問いかけに無言で彼女が頷く。
 俺はそれを見て、そのままペニスを彼女の喉奥へと深く突き立てた。
「んっ! ……んぐっ!」
 異物に喉を塞がれ、彼女の生存本能がそれを追い出さんと喉を収縮させる。
 それが一層ペニスを刺激し、快楽を運んでくる。
「んぐっ! んんんんん!」
 たまらず彼女の頭を掴み腰を振り始める。
 そう、これが俺と彼女の望んだ行為、俗にいう『イラマチオ』である。
「おごっ! んぐっ!」
 ペニスに喉を犯されて苦しそうにうめき声を発する彼女だが、決して身を引いて逃げようとはしない。
 俺が頭を掴んでいるとはいえそれほど強い力を込めているわけではない。
 抵抗しようと思えばあっさりと逃げれるだろう。
 しかし、彼女はそれをせず俺の望むままにその喉で俺のペニスを受け入れてくれている。
 俺はそれにたまらなく興奮した。
 名前も知らない女が、俺のペニスを望んでイラマチオされている。
 最高の体験だった。
「ああ、出る。出るよ!」
「んんっ!」
 俺の言葉に涙目でこちらを見上げる彼女。
「ん~~!」
 俺は彼女と目を合わせながらその喉奥へと射精したのだった。

「それじゃ、これで……」
 行為からしばらく経ってから俺は自分が来た道を指してそう言った。
 この小道の暗黙の了解として『それぞれが来た道に帰る』というものがある。
 二人で同じ道で帰ったりしてはいけないという事である。
 実際、この小道に実際遭遇したという話はこの街では度々話題に上がるほどよくある話だが、この小道で出会った相手を連れて帰ってきたという話は不思議と聞いたことがない。
 しかし、考えてみれば滅多に会う事のない同じ性癖の男女である。普通なら意気投合して一緒に帰りたいと思うものではないだろうか。
 だが、そういう話を聞かないという事は、連れて帰ろうとした奴は帰ってこれないのでは、というのがよく話される定説だ。
「はい。えっと、あの……今日はありがとうございました」
 見知らぬ男に喉を犯されて礼を言うなんて普通では考えられない。
 この小道特有の出来事だろう。
「こちらこそありがとうございます。それじゃあ……」
 彼女に礼を返して、元来た道を戻っていく。
 この小道で出会った相手を帰った後に見かけたという話も聞いたことがない。
 おそらく彼女と会うのもこれが最初で最後だろう。
 名残惜しいものを感じながらも、俺は最高の体験をできた興奮を胸に帰路に着いたのだった。

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