巨根だ~いすき!ななみちゃん 第①話

[小説]短編

「ななみっ!ななみっ!」
「ああっ!貴矢っ!」
「好きだよ!ななみ、好きだよ」
「た…貴矢っ!いっ、痛い…痛いよっ!」
「大好きだよ」
「貴矢!抜いてよぉ!」
「もう少しで気持ち良くなるよ。我慢だ」
「んひいぃっ!!」
痛かった。
貴矢のペニスは長くて太くて大きく、私の小さな花唇では受け止めきれなかった。それでも貴矢は貫き続ける。「好きだ」「愛してる」と言われると嬉しいが、貴矢の挿入は痛い。痛すぎるほどだ。私は貴矢が初めての男ではないが、あまりセックスの経験がないし、それに…貴矢みたいな大きなペニスは初めてだった。最初は、驚きながらも、彼の大きいペニスに魅力を感じたが、今こうして挿入されてみるとめちゃくちゃ痛い。セックスってこんなに痛かったっけ?と記憶を辿らなければならないくらいだ。
思わず痛いと叫んだし、抜いてよと懇願したりもしたが、貴矢は私の嘆きを楽しんでいるように見えた。貴矢は、私が嫌がっているのに、腰の動きを止めてくれないのだ。
まるで処女のように私は男のペニスを膣の襞まで強く感じ、彼のせいであそこが破れてしまうかに思えた。血がどくどくと、彼のペニスの貫きで溢れ出るように想像した。

私は頭が混乱していた。
貴矢は、私の大学の同級生で、優しい男だった。私は幼い頃に父親に虐待されて育ったので、男が怖かった。何人かの男とは付き合ったが、すぐに父親を思い出してしまって長続きしなかった。男が怒って、机をドンと叩いたり、怒鳴り散らしたりすると、私はもう、父親を思い出して怯える。そして、別れてしまう。
大学生になると男という男がとことん嫌になって恋愛を遠ざけていた。
でも、ある時コンパで出会った会田貴矢は、優しかった。
決して怒鳴らないし、机を叩いたりもしなかった。見た目がちょっとオタクっぽかったが、メガネを外すと涼しい瞳をしていて、イケメンの部類に入ると思った。顔が小さくて、色が白くて女の子みたいだったが、男性的なものに対して恐れを抱く私には、このくらいなよなよした男の方が良い。何より、優しいというのが良い。もう一度、男に賭けてみよう。それで付き合った。
そうそう、私は胸が大きいので、常に男の好奇な視線にさらされてきた。だから貴矢も当然、私の胸が好きなのだろうと思った。あんまりいやらしい目で見ないで欲しいと思ったけれど、しょうがないよなと思っていた。でも、付き合っても、彼の視線が胸に注がれている感じがしなかった。私のことを性的に褒めるようなこともなかった。
むしろ、私が発した言葉や、考え方を褒めることはあった。
だから私は、貴矢にどんどんはまっていった。
つまり、この人は、私のことをちゃんと見てくれる。一個の人間として接してくれると思った。今までのどんな男とも違う。もちろん、父親とは真逆の男である。初めて、好きな男に出会えた。そんな気がしたのだ。
そして、彼は誠実で、セックスもなかなかしようとしなかった。二人きりになると急にキスをしてきたり、押し倒したりする男がいるが、私はそういう男が嫌だった。父親を思い出してしまうのだ。ああ、この人も、良い子ぶっているけれど、私を支配しようとしているだけなのだ。そう思ってしまった。
その点、貴矢は違う。
そう、思っていた…

だからこそ、付き合って3ヶ月。初めて貴矢とベッドを共にした今夜、彼のペニスが異様に大きい様を見て、彼に深い愛情を抱きこそすれ、拒否したり嫌悪したりすることは考えられなかった。
むしろ、こんなにも大きなペニスで彼と繋がれたら、もっと愛しあえると思ったくらいだった。
貴矢のペニスは、とにかく、長くて、太くて、大きかったのだ。
どのくらいかというと、鰻みたいに長くて、指で丁寧にしまわないとパンツに入らない。そして、その長いペニスは握りこぶしくらいの太くて大きかった。そしてこれが勃起すると、更に膨張していく。
最初は、「こんなのが入るの?」と思った。思わず、彼のペニスを見た時に驚いて、両手で口を押さえてしまったくらいだ。それを見た貴矢が「どうだ?大きいだろう」と、すけべなおっさんのような喋り方をするので、ちょっと引いたが、愛されたかったから「うん。すごいね」と同調してやった。
勃起したペニスはぐいんぐいんと動いて、まるで貴矢の意思で動く、別の生き物のようだった。亀頭に顔でもついているんじゃないかと思うくらい、上下左右に動いていく。これが、貴矢のペニス。フェラをせがまれたら窒息するんじゃないかと思うくらいでかいペニス。巨根が好きな女なら悶絶するくらい嬉しいだろうが、ノーマルな性癖の私には、これはちょっと、でかすぎる。でも、私は優しい貴矢のことを思ったし、愛されたかった。だから、勃起したペニスがエイリアンみたいにグロくても、繋がりたいと心から感じた。
しかし、簡単な前戯を終えて、いざ挿入されてみると、めちゃくちゃ痛い。
痛い!痛い!痛いよ、貴矢ぁぁぁぁ!
でも、痛さと同時に、混乱して、その混乱の方が恐ろしかった。貴矢は優しい男。父親のように怒鳴らないしキレない。…そう思っていたのだが、私が「貴矢!痛いよ!抜いてよ」と叫んでも「大丈夫。気持ち良くなるからね。ななみ…」と言って、受け付けないのだ。そして、嫌がる私を見て、興奮しているようにさえ見える。貴矢が?そんな風には決して思いたくない。貴矢は優しい男なのだ。これは私の錯覚に過ぎない。
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