「ふうっ……」
ようやくアパートの前までたどり着いた俺は、ふと安堵にも似た息を漏らした。
ポケットからスマホを取り出し、画面を見てみる。えっ、もう午後五時三十分だって?
表示された時刻に驚く俺。ここまで帰宅が遅くなる理由は所属しているゼミの存在にあった。今日も今日とて、近代デモクラシーについて議論が白熱したところだ。
俺の名前は三島悠平(みしまゆうへい)。とある大学の政治経済学部政治学科2年生である。
(まあ、学生の本分が充実してるのはいいことだよな)
カツカツと階段を登り二階へ。
(腹減ったよな……そういや今日は、あいつが晩飯作りに来てくれるって言ってたっけ)
あいつとは俺の妹。俺より三つ下の高校2年生である彼女は、一人暮らししている俺を気遣って時々アパートまで食事を作りに来てくれるのだ。ちなみに合鍵は渡してある。この事実からお分かりのように、兄妹仲は実に良い。いや、良すぎて困るぐらい、妹は俺にべったりである。
幼い頃よりこうだったのだが、この前はお互いともやり過ぎてしまった。そう、身体を寄せ合っていた俺と妹はほんの軽い気持ちでキスをしてしまい、そこからなだれ込むようにどんどん行為を進め、ついにはお互いの初体験を成し遂げてしまったのだった。
何が恐ろしいかって言うと、まんざらでもないどころかもっとシてみたいという積極的な姿勢を、妹が見せていること。
兄妹でのセックスは、紛れもない近親相姦であるにも関わらず、だ。そう、あんなことは一回切りにしなければならない。
(そっちがその気でもダメなものはダメ! 負けんぞ俺は……)
今日も守るべき倫理などお構いなしに誘惑を仕掛けてくるであろうあいつに対し毅然とした決意を固め、俺は自室のドアの鍵を開け、がちゃりと扉を開いて中に入った。
「あっお兄ちゃん、お帰りなさい!」
部屋奥から早速声がし、ややあって、ツインテールが特徴的な美少女が姿を現す。彼女が俺の妹、三島佳乃(みしまかの)。制服の上にエプロンを付けているのは、部屋の掃除を行っていたのだろう。
「今日はバイトないのに遅かったよね」
「ああ、ゼミが忙しくてな……」
内側から再びドアを施錠し、靴を脱いで上がる。冷蔵庫から麦茶を取り出し、コップに注いで一気に飲み干した。
「ふぅぅぅっ……」
息を吐く俺。今は6月上旬、蒸し蒸しして暑い大学からの帰り道を歩いて汗をかいた身体に、爽やかな麦茶がすうっと染み渡っていく。
「今日は肉じゃが作ろうと思ってるんだ」
「おっ、いいね~」
ちょうど、食べたいと思っていた。タイミングとしてはばっちりである。
「その前にさ……飲みたいものがあるんだけど……」
なぜか恥ずかしそうに頬を赤らめる佳乃は、俺のちょうど目の前に膝立ちとなった。
「麦茶ならここにあるぞ?」
嫌な予感がしつつも、俺はキッチンの上にひとまず置いてある麦茶ポットを指差した。
「違うよお兄ちゃん……あたしが欲しいのは……」
そう呟いた後、佳乃は眼前にある俺の股間部のファスナーをじぃぃいっと開ける。
「何をっ――」
抗議する間もなく、妹はファスナーの中に指先を突っ込め、
「出てきた出てきた。お兄ちゃんの可愛いオチン○ン♪」
取り出した俺の逸物を見るなり、喜びに声を弾ませた。
「待ってて、すぐにギンギンにしたげる……」
舌なめずりする妹はフニャフニャの男根をつまむと、ソレをくにくにくにっと揉み始めた。
「んあっ……」
細い指先が竿の部分に食い込み、ちょうど良い圧迫感が加えられる。
手先による愛撫は、徐々に勢いづいていった。
くっにゅくにゅくにゅくにゅ……。
「ま、待てっ……」
開いた右手を突き出しタンマのジャスチャーを行う俺に対し、妹は聞く耳を持たんとばかりに手先の動きを止めようとしない。
「ふふっ……だんだんおっきくなってきたぁぁ……」
次第に大きさとともに固さを増していく男性器を目の当たりにし、恍惚とした表情を浮かべる佳乃。
指先を男根からいったん離し、先端部に口元を急接近させると、
「ふぅぅぅぅっ……ふぅぅうぅぅぅぅっ……」
「むっむむむむむっ……」
妹の熱い吐息が亀頭を蒸らし、伝わってくるこそばゆい刺激に思わず声を漏らしてしまいそうになる。
そうなったらこいつの思う壺なので、必死にこらえるしかなかった。
「ふふふっ……」
そんな俺の有様を下から見上げ、得意げに笑う佳乃はいきり勃った竿の部分に、さわさわさわっと指先を履い回していく。
「うっむむむっ……むむむ……んあっ……」
「ほらほら、遠慮しないで声出していいんだよ?」
表皮に浮き出た血管をやんわり撫でられるのはなんともこそばゆく、先ほどのように圧迫感を加えられるよりもかえって気持ちが良いぐらいだった。
「むむっ……あっ、あああっ……」
ついにはこらえきれず、口元から声が漏れ出す。
「うふふふふっ……すっかり気持ちよくなっちゃってるみたいだね……」
もはや逸物は、言い逃れできないほどに強健にそそり勃っていた。
その様子を見た佳乃は、口を大きく開いて両端を左右の人差し指で固定して曰く、
「ねえお兄ちゃん……お口の中にオチ○ポ突っ込んで」
と、くぐもった声で言ってきた。
「………………」
ぽかりと空いた穴に、そのまま突っ込めたい衝動をなんとかこらえ、俺は脳内で思考を巡らす。
そういえばこいつ、この前の初体験では興味本位で俺の逸物を咥え、口の中で舐めたりしゃぶったりしていた。
思いっきり身体にぶっかけた時も、身体中に付着した精液を舐め、「お兄ちゃんのザーメンの味って、なんだか癖になりそう……」と恍惚とした表情を浮かべていた。
それからである、妹がオーラルプレイに関心を抱くようになったのは。
俺がPCにダウンロードした成人向け動画を鑑賞するだけでは飽き足らず、最近は棒アイスや棒キャンディを男根に見立て、フェラチオの練習に勤しんでいる。
佳乃がうっすらと頬を赤らめ、唇と舌をうごめかす様子を、最近の俺は生唾を飲んで見つめることが多い。
「ほらろーしたの? お口なら、兄妹でヤったことになんないじゃん……」
急かしてくる我が妹。確かにそうかもしれんが、性道徳的にはNGであることには変わりない。
脳内で必死に倫理というものを作動させつつ、改めて俺は下側の、股間部前方に差し出された妹のお口の中に視線をやった。
あんぐりと開かれた薄暗い空間。上下の白い歯がくっきりと見え、歯並びの良さが一目瞭然だ。喉奥には小さな喉ちんこがぶら下がっている。
「ごくりっ……」
思わず生唾を飲み込む。なかなか見ることのない妹の口内だが、こうして見ると正直エロい。
「はあはあっ……」
そこから熱い吐息が漏れ出し、先端の亀頭を心地よく、むんわりと蒸らしていく。
(も、もう我慢できるか……!)
理性の糸がプツンと切れた俺は、股間部を前方の空間に、恐る恐る差し込めてみる。
「んむっ……はむっむっむっ……」
待望の逸物を、早速咥え込む佳乃。
「んおっ……」
柔らかな唇の圧迫感に声が漏れてしまう。
「んちゃっ……んちゃんちゃんちゃ……」
鈴口を突っつく、舌先の小気味よさ。
「んぺろっ……ぺろぺろぺろっ……」
亀頭のみならず竿全体に這い回る、ざらざらっとした舌の触感。
「んあっあっ……こ、これは気持ちいいっ……」
気づけば俺は妹の頭を両手で抱え、さらに奥へと男根を押し込めていた。
「むももももっ……」
圧迫された喉元から、たちまちくぐもった声が上がる。
(いかんっ……少し引っ込めないと……)
「んれっれっ……れっじゅれっじゅれっじゅ……」
腰を引っ込めようとしたその時、佳乃の舌が回転するように動き、喉奥まで押し込まれた男根をなぶる。
「くあっ……だっ、ダメだっ……今、そんなことされたらっ……」
絞り出すように、口元から声が漏れ出す。
「ほんなこひょはれたらってな~にっ……」
口いっぱいにペニスを頬張りながら訊き返す佳乃は、舌先の運動を止めようとしない。
「むうぅぅあぁぁぁっ……」
俺の腰はついに、快感を求めて自然に動き出した。
「むもっ!?……むもっももっもっ……」
驚きで見開かれる、佳乃の大きな両瞳。
「むごっむっむっむっ……ふごふごふごごっ……!」
妹の呼吸のことなど眼中になく、両手で抱えた頭を自らに押し付けつつ、まるで女性器に挿れるかのような感覚で喉奥目掛けギンギンの男根を幾度となく突き挿れる。
(これは……思ったよりも気持ちいいぞ……)
活発に分泌された唾液が潤滑油となって喉奥への抽送がスムーズになり、それに合わせ佳乃の唇と舌がうごめき、さらに深部へと俺の男根を誘(いざな)っていく。
熱くてねっとりとした口腔の感触は、膣内と比較しても負けないぐらいの心地よさであった。
「んぽんぽんぽんぽ……むっじゅむじゅむじゅむっじゅ……」
「くぉぉおっっ……まるで、とろけてしまいそうだっ……!」
額から汗がたらりと流れ落ち、妹の口内で逸物の感覚が希薄になっていくと思った瞬間、
ドッピュッ……!
「ふもっ……!?」
まずは最初の一発が吐き出され、
ドッピュルリュリュリュリュッ……ピュービュービュルルルゥゥゥッ……!
「ふもももももももももっ……!」
続けざまに大量の精液が、妹の咽頭にダイレクトに流し込まれていく。
「んごきゅっ……ごきゅごきゅごきゅごっきゅ……」
盛大に喉を鳴らし、否応なしに精液を飲み込むこととなった佳乃。
(やっ……やべっ……妹の口の中に、思いっきり出しちまってる……)
頭の中ではそう思うものの、いったん勢いがついた射精を自分の意思では止められるはずもなく、
ドッピュッドッピュッ……ピュ~ビュルルルッ……!
ついには最後の一滴まで、余すところなく喉奥にぶち撒けるのであった。
「ごっきゅん……むっふぅぅっ……ふうっふぅぅうっっ……」
飲み干し吐息を漏らす佳乃。開かれた大きな瞳は潤みきっており、涙が溢れ出している。
ようやく射精済みの逸物をゆっくりと引き抜くと、ぷぱあっと白い泡が、開かれた口に膜を張り、すぐに弾けた。
「はあっはあはあはあっ……」
「かっ、佳乃……大丈夫か……」
正直俺は血の気が引いていた。つい本能のまま、妹の喉にペニスを突き挿れちまった。これはやり過ぎであることは言うまでもない。
「はあっはあ……大丈夫だよ……」
呼吸を整えつつ、妹は穏やかな声で返答してきた。
「すまんっ……」
「……? 何で謝るの?」
「えっ……だってあんな強引に……」
「確かに少し息苦しかったけど、お兄ちゃんに求められている気がして嬉しかった……」
「佳乃……」
しんみりとした俺の心情は、妹の次の一言で吹き飛んでしまう。
「精液美味しかったし、とっても気持ちよかったしね……」
「それって……」
密かに危惧していた事態が、現実のものになろうとしていた。
「あたし、お口が性感帯みたい。喉の方もね」
「マジかっ……」
思わず左手を額に当て、軽くのけぞる俺。なんてこった。妹がこんないやらしい娘(こ)になってしまったなんて……これまで清純なイメージを抱いていただけあって、正直ショックである。
「これからはあたしのお口をオナホだと思って、いつでも好きな時にオチ○ポ突っ込んでいいからね。お兄ちゃん♪」
「はっ、はははっ……」
白い精液を鼻から垂れ流したまま、普段と変わらない笑顔を向ける妹に対し、口元を引きつらせながらうなずく俺であった。
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