「坂本さん、あなたまだ頼んだ仕事終わってないの? あなたの仕事が終わらないと私の仕事が進まないの」
新入社員の女性を叱る。彼女はたちまち萎縮し、口ごもった。その様子を見ていると苛立ちが募り、つい手に持った書類をデスクに叩きつけてしまう。
すると私の苛立ちを汲んだ『彼』がやってくる。
「小林先輩。残業なら俺が付き合いますよ」
朗らかにやって来た彼は宥めるように、私の肩に手を置いた。坂本さんと同じように、彼もまた新入社員だけれど、彼女とは違ってよくできる社員だった。
「高橋君……。いつも悪いわね。じゃあ今日もお願いしてもいい?」
「勿論です」
高橋君は私より七歳若いけれど、とても有能で上司からも覚えがいい。最近の新入社員には珍しく、残業も飲み会も嫌がらないので、前途の有望な若手だった。
そんな彼を私は一目置いていたし、さっきのようにたびたび私を助けてくれることから、彼も私に対してどこか意識をしているのだろうという確信があった。
残業が終わり、高橋君を食事に誘う。高橋君は「ぜひ」と、私に着いてきた。
時々訪れる隠れ家風のオステリアにて、ワインを傾ける。彼は威勢良く飲み出すものの、すぐに酔ってしまったようだった。
ワインを一瓶空ける頃には、彼はすっかり酔いつぶれてしまっていた。
肩を貸しながら千鳥足の彼を支え、なんとかタクシーを捕まえるが、行き先を告げるにはワインが回りきってしまったようだった。
やむを得ず、私の家に向かう。
独り暮らしの2LDK。一昨年まで同棲をしていたが、結局別れてしまった彼がいた。
その時のままのダブルベッドに高橋君を寝かせる。
しわにならないように、スーツを脱がせネクタイを外す。
スラックスのベルトを外したとき、彼の股間が滾っていることに気がついた。
いけないことと知りつつも、私は高橋君の股間に手を伸ばしてしまう。どうせ彼だってその気できたのでしょうし……。
チャックを下ろすと、ボクサーパンツにくっきりと形を際立たせた勃起が主張する。私は弄ぶようにその輪郭をなぞる。すると勃起は硬度を増し、パンツにほんの少しカウパーを滲ませた。
彼の下着を脱がせる。彼の股間は、下着の圧迫から解放された反動で、誘うように揺れた。心臓が高鳴る。
大きい……。
始めて見る大きさに思わず生唾を飲み込んでしまう。これを私のアソコに入れたら……。じわりとクロッチが湿る気配がする。
我慢できずに大きなソレに舌を這わせる。鬼頭を舐め回し、尿道口に軽く吸い付けば、少し塩気のある液体が口の中に染みた。
うずうずと疼くアソコに自らの手をあてがう。興奮から、しとどに濡れている。
クリトリスを下着の上から擦りながら、彼の股間を咥える。そうしていると、酔いつぶれていた高橋君が「うーん」と声を上げた。
どうやら目覚めたようだ。
私はドギマギしながらできうる限りスケベに男根をしゃぶり、上目に彼を見つめた。
酔いの入り交じった眼差しが私に向かう。状況を把握するや否や、彼は――、
「……気持ちわりぃ……」
嫌悪に満ちた視線を私に向けた。
「…………え?」
あまりにもつれない素振りに困惑する。
「え?じゃねぇよ。気持ち悪いんだよ色ボケババア」
「……高橋、君? 一体どうしたの?」
「どうしたもこうしたもねぇよ。俺はあんたのようなお局ババアは大嫌いなんだよ。それなのに気色悪い目でいつも俺を見やがって……。薄汚ねぇ雌豚ババア!」
彼は唐突に手を振り上げ、私の頬を張った。
高橋君の豹変に、困惑と、痛みをもて余しつつも、なぜか私の興奮は醒めない。
彼は私の髪の毛を掴む。引き寄せられ、私の顔面に唾液にまみれた生暖かい股間が当たる。
「欲しいんだろ? ならしゃぶれよ」
決定を委ねるような語句とは反対に、彼は有無を言わさず私の口に猛った股間を押し付けた。迫力に圧され口を開く。
頬の内側や舌を、肉棒がすべる。時おり、喉の奥に鬼頭を押し込まれえづく。彼はまるでモノを使うかのように私の口を利用していた。
乱暴な扱いをされているのに、やはり体の中の熱はこもったままで、彼の一挙一動に心が踊るようだった。
私のアソコからは愛液が絶え間なく垂れ、太ももまで伝ってしまっていた。
「欲しいか?」
高橋君の言葉に一も二もなく頷く。
「なら土下座しろ。俺の同期の女にさせたみたいに、土下座して懇願しろよ」
「そんなこと出来るわけないでしょ!?」
「なら入れてやらない」
あまりのそっけなさに胸が痛む。
なぜ私がここまで自尊心を傷つけられなきゃいけないの?
でも、彼の大きなアレが欲しい……。
私は無意識のうちに跪いていた。
「……お願いします。入れてください」
震える声で懇願する。
これ以上ないほど惨めな気持ちだった。今までこんな思い、一度だってしたことがない。容姿も学歴もなにもかもが一流。幼い頃から男性にちやほやされていたこの私が新入社員に土下座をさせられているなんて……!
プライドを傷つけられた胸の痛みが、どうしてか甘美な鼓動に変わる。
まるで恋をしてしまったかのような動悸が、心を傷つけられるたびにじりじりと胸を焦がした。
「そんなに言うなら入れてやってもいいけど。欲しかったら、勝手に乗っかって自分で動けよ」
高橋君はそう言うと、私のベッドに仰向けに寝転んだ。
逞しい勃起が誘うようにそそり立っている。
じわりと湧く唾液を飲み込む。
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