アタシ(俺)の愛のポートレート 愛しい貴方へ 第②話

この物語はフィクションです。登場する人物、団体名等、名称は実在のものとは一切関係ありません

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時は経ち・・なんとか沢山の収入を得るためと自立の一歩を果たしたいという願いから寂しがる母さんをなだめつつ、独立する為のする資金も貯まり、更に女として一歩一歩前進していくために 家を出て上京する決意をした。

行き先は東京。

事前にアタシを受け入れてくれるホストクラブに面接に行って事前準備も万端だった。

今のオーナーの好意でアタシを知り合いのクラブへ紹介してくれたんです。

我が家の家庭事情に配慮してくれて本当に胸が熱くなった。

そこだとかなりの高収入になり 何とか 母さんへの仕送りも出来るくらいの収入に目処も付いた。

自立してビッグになって母さんを楽にさせてやるんだと長男としての意識も高まった。

九州を後に  現実と希望を胸にアタシは上京した。

輝夫 23歳 秋の出来事だった。

慣れない都会での一人暮らし。新しい職場も快適で何も問題なく 母さんとはちょいちょい電話やメールで近況を報告しあっていた。前よりもさらに良い関係になってきた。

実家に居た頃のように こそこそしていた女装も週一ペースで鏡を見て楽しむことが日常化してとても満喫した日々。

唯一の楽しみとなった。

勿論 職場の仲間には見透かされることもなかった。

さすがに女性ホルモン注射はホスト在籍中は出来ないから単に女装の域でとどまるしかなかったけど 心は1000%ピュアな女子だった♡ 

ただ 女装しての外出する勇気はなかった根性無しのアタシだったが。 笑

そんな慌ただしい日々を繰り返しながら夜は男として毎日仕事に従事それはそれで充実した毎日だった。

夜は男のアタシが居て 煌びやかなホストナンバーワン 九州時代の源氏名「キラ」が存在し続けた。 上京しても この源氏名は変えないという強い意志で新しい店に就いたのだった。

ここまでのこだわりの理由は故郷の母へのアタシなりの罪滅ぼしだったから。

どこにいても母さんの子供の輝夫だから・・その願いを込めて その名前を背負って働くことで随分と心も緩和されていた。

自分で言うのも何だけどアタシは線が細いし 透き通るほどの色白の超小顔で端整な顔立ちだ。男子の時でも超イケメンと女の子の評判だった。

女装すれば そこいら辺のgirlより ずっと可愛い、、、はず?

この美貌?はきっと別嬪なお姉ちゃん譲りなのだろうって自信満々だった。

男子のアタシには数多く女性からの声かけもあったが

当然 関心も無いことから 「俺、いい子居るんだ ごめんね」ってスルーが当たり前だった。

だって 「心は女の子だから」っていうわけにもいかないから。

アタシは外出した際は人間観察必死で 通り過ぎる女の子のファッションやヘアメイクなど観察しては将来はこんな風になりたいという妄想を繰り返しては通販でメイク道具や今時のかわいいお洋服を買いあさった。

なかなか実店舗で買う勇気もなかったからネットショッピングはとても重宝した。気がつけばアタシの部屋のクローゼットは女の子用品ばかりになっていった。

この世にアタシのような「女の子になりかけの男子」は沢山居るのだろう。

で 当然、注文時は本名輝夫  爆

毎回届くかわいい小物に わくわくドキドキ そこには ホストの「キラ」に男「輝夫」は居ない。

そこには純粋にかわいい女の子の「玲子」が居た。

のんびり 女の子遊びが趣味となっていたアタシに予期せぬ事態がやってきた。

上京してからのホスト仲間で入店時から1番お世話になってきた3歳上の先輩 雅人とは気兼ねなく何でも話し合える良い関係だ。

とてもおっちょこちょいでお茶目な先輩でなぜか年下のモテナンバーワンのアタシを崇拝してきた彼。

そんな雅人がある日 「たまには二人で酒でも飲もう!」っとお二人宴会提案してきた。

ギョギョッ!・・・「まずいよ 駄目だよ 部屋に来るの? やっべー」 内心 焦りまくりのアタシ。

「せっかくだけど 俺 ここのとこ毎日 疲れてるから また 今度ね!」

「じゃ 今度な。・・しかし お前は自分のプライベート見せない奴だけどさ。なんか知られたくないことでもあんの?」

「そんなことねーよ!大事なお城には誰も入れたくないっつーの! 笑」

「よく言うよな~ どうせ 女がとっかえひっかえ出入りしてるんだろうに」

「ハイハイ・・・何でも言ってね~」

そうやってアタシはここのとこチョイチョイ話振ってくる雅人をはぐらかすのに必死だった。

たまの休みはいつもの趣味に忙しい。 掃除洗濯 ご飯作り、一人暮らしがこんなに大変たったとは。っていうか 女性はスーパーマンなんだと改めて思う。

ホント、母さんの有り難さがヒシヒシと痛感するアタシだった。

次第に毎日の激務、 連日連夜の酒はアタシの身体を知らず知らずのうちに蝕むこととなっていく。

もともとお酒は体質に合わず得意じゃなかった。

それから間も無くしての出来事。

いつも通りに出勤、営業も終盤に差し掛かろうという時だった。

その日は何だか体調不良を感じながらも出勤したアタシ。

接客中、どうしても吐き気が止まらず冷や汗が。。

「ちょっと失礼」 早足で裏のトイレに行った。

「あ、やば。」 何度も吐き、押し寄せる腹痛にいてもたってもいられなく

とうとう倒れこんだのだった。

・・・・記憶が薄れる中 目が覚めたら病院のベッドの上。

心配して後を追ってくれていた雅也が異変に気がつき救急車手配してくれて

病院へ運んでくれていた。覗き込む心配そうな表情の雅也。

「俺 ・・・・・」

「馬鹿 無理しやがって。おそらく急性膵炎だろうって。」

「そうか 治療どれくらいかかるのかな・・」

「2週間くらいは必要だって それと酒は絶対駄目だって。」

「仕事早く戻らなきゃ・・」

「今は考えるな。それよりも実家のおふくろさんに知らせないと」

「やめておく 心配かけちゃうから」

「じゃ お前の部屋行ってもいい? 俺が下着や着替え持ってきてやるから 」

「・・・・・・・・・」

「何?なんか都合悪いことでもあるのか?」

「いや・・」

「歯切れ悪いなー つべこべ言わずに貸せ!」

アタシは仕方なく雅也に頼るしかなく 素直に鍵を渡した。

カタンコトン・・・・最終列車が行き交う線路のそばに 輝夫のアパートはあった。

「ここだな。しかし古いアパートだな」

カンカンと鉄の階段を上っていく雅也。1番端っこの隅部屋が輝夫の部屋だった。

ギーーー・・・古びた重いドアを開けた。

「あいつ 女の子のように綺麗にしてるよなー 良い子でも居るのかな・・」

あたりを見回すと女の子が着るような可愛らしい服や小物しか見当たらない。

化粧道具もある。

「彼女のだろうな いいなー モテ野郎は」 

笑いながら下着など探し進めていたら タンスの中にも女性物が占めていた

男物のはたしかにあるが ほんの数点。違和感を感じざるおえなかった。

あたりを見回すと1枚の写真が壁に貼られていたのに気がつく。

それは凄く可愛くて 思わず見入った雅也。

だが よくよく見ると 

「なんか輝夫を女にしたみたいだな まさかな。」

「いや・・これって輝夫?」

輝夫の口元には衣装ボクロがあった。

しかし写真の女の子にも全く一緒のホクロあった。

「これって・・・まさか。」

疑問を抱きながら 病院へ戻った雅也だった。

病室へ入ると神妙な表情の輝夫。

「どうした? その顔? まだ痛むか?当然だよな」

「いや・・ありがとう 退院したら飯おごるよ」

「いや 気にするな お互い様だよ それよりも気になることがね」

一瞬 病室内は重苦しい空気が流れた・・・かのように思えたが その時 雅也の口が開いた。

「なー 輝夫 お前 転職する気ないか?」

思いもしないセリフが雅也からの口から出た。

思わず 「あの・・雅也 実は俺さ・・」

「いいよ わかったわ それ以上言わなくてもいい それよりもさ 俺が懇意にしてる居酒屋のママが体調不良から新しいママ探してるんだけどさ お前 やってみない?今よりは全然楽だし 酒だって飲まなきゃ飲まないで済むから体に負担来ないし」

なんか 見透かされちゃったのか 分かってしまったか・・・

気まずい雰囲気になった気がした。

その時 茶目っ気たっぷりに「お前 結構 可愛いじゃん! 俺好みだわ」とダジャレの雅也。

「人生いろいろな価値観の人が居て そういった人たちをひっくるめて共に世の中 回ってると俺は思うからさ  お前の本来の姿はなんらおかしいことじゃない 自由にしてていいんだぞ!隠すことはないよ」と促してきた雅也。

「俺が女装したらそこいら辺のただのオカマになっちゃうからな 輝夫はたぐいまれな才能の持ち主ってことよ 自信持ちな!」  懸命にアタシを持ち上げて元気付けてくれていた雅也。・・・あるがとう。

アタシは事のいきさつを包み隠さず雅也に打ち明けた。

最後は気持ちが緩み気が抜けた炭酸のようにぐったりした。

肩の荷が下りたっていうかさ。

「今度 ママに会いに行こう」 雅也の協力の元 退院後 その居酒屋へ行った。

ちりんちりん・・・開き戸の鈴がなった  振り返る少し疲れ切っていた様子のママが居た。

「あ・・いらっしゃい 雅ちゃん この子が例の子ね」

話がトントン拍子に進み 本来のアタシを説明してくれていた雅也。

ママはすかさず 「自然に生きていけばいいんだよ 明日から可愛い女性の貴方でいらっしゃいな 待ってるからね」

つい 顔を赤らめてしまったがアタシは間髪いれず即答した。

「玲子を宜しくお願いします!」

ホストクラブは体調不良を理由に止めた。丁寧にお礼を言ってクラブを去った。

その後 女性準備の為 今まで出来なかったホルモン注射の投与に豊胸手術も受けた。

下は未工事のままだった。顔は自前で十分通用すると自負していたのでナチュラルなままだった。

今度は心機一転女性として居酒屋のママ修行に乗り込むこととなる。 輝夫26歳春

ママの教えを乞いながら少しずつ料理もマスター

もともと料理は好きだったので覚えるのは苦じゃなかった

常連のお客さまも完全 アタシを「玲子ママ」と崇拝し ママとしての実力も

着々と付けていった。ときどき ご飯しに来てくれる雅也ともあれこれ他愛のない話をし 随分お世話になったことに感謝し、人と人の出会いの奥深さに多々感動するアタシだった。

仕事も慣れて すっかりママ業が板についてきた7月中旬、一人の男性客がフラッと入ってきた。看板の時間だったが断ることなくお客様を受け入れ、注文の焼酎をロックと小鉢をツマミに静かにお酒を流し込んでいた、何か物思いにふけっていた感じのお客様。久し振りに御来店頂いた常連客だった。

「はじめまして アタシ 新しくここで勤めるようになった新米ママの玲子と申します」

「玲子ちゃんか 良い名前だね 俺の5歳の娘と同じ名前だよ」

「奥様は?」

「娘が2歳の時 男作って逃げたよ しかも俺の職場の同僚、すっかり女を信じられなくなったよ、、、情けない 馬鹿な女だったよ」

返す言葉がなかった。

それ以来 再婚も考えずもくもくと男手ひとつで愛娘を育ててきた。

色んな人生模様があるけど 私も人のこと言えないが このお客さまも妻の裏切りありながらも必死のお子さん育ててると思うと故郷の母とかぶった。

そのお客様 長距離トラック運転手だったが娘さんの事を思い 時間的に負担のないルートに変更してもらっていた。

それ以来 そのお客様は足しげく お店にいらっしゃっては私と他愛のない話をして帰るようになってきた。

そう・・・その時の出会いがアタシを心から女性にしてくれたトシ その人だった。 

玲子26歳 

トシ31歳 秋

いつの間にか 互いに名前で呼び合う仲になっていた。

トシも私を疑いもなく女性と思い込んでいた。

とてもワイルドで紳士的な彼にアタシはグイグイ引き込まれていった。

ある日 トシから私へお願いが・・・

「玲子さん 厚かましいお願いだけどさ、よかったら娘のお遊戯発表会に俺と一緒に行ってくれないか?」との誘いが。

丁度 その日は店休日だったのですんなりOKを出した。

待ち合わせの場所はお店から近くの公園 アタシは思いっきりドレスアップした。

心臓ドキドキで待つこと数分。

「玲子さん!」

楽しそうにれいこちゃんを抱いて 小走りに寄ってきたトシ

「れいこちゃん はじめまして アタシもれいこっていう名前なんだよ」

「おねーちゃんも?じゃーれいこがふたりでパパ幸せだね」

知り合いのお姉ちゃんが一緒に来るって言ったられいこちゃんは興奮して夜寝付けなかったらしい。

天真爛漫に喜ぶれいこちゃんに アタシ二人はまんざらでもなかった。

お遊戯会行っても 普通に新しいママだと思われて 照れながらも楽しいひと時を過ごしたアタシたちだった。

そんな アタシたちが特別な関係になるのもそう時間はかからなかった。。

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40代主婦 趣味はいたって「妄想」人生半分は妄想のエロで成り立ってきたと言っても過言じゃない!というくらい自負。なんだかんだ言って私は筋金入りの変態と気が付いてきた今日この頃・・・。