アタシ(俺)の愛のポートレート 愛しい貴方へ 第①話

[小説]短編

アタシ 澤田玲子 29歳

もうチョイでアラサー。

本名は澤田輝夫 れっきとした男らしい九州男児。

戸籍上ではね。

多感だったあの頃、アタシ、いや、俺(アタシ)自身が性マイノリティー障害にハッキリ自覚し 気がついてからというものは毎日が地獄で切なくって、到底、世間から暖かく・・ 認知って言うか、理解なんてさらさら得られるわけがないことへの苦しみに葛藤の日々だった。

やがて時は過ぎ、人生の転機にかかろうとしていた頃、こんな俺(アタシ)に偶発的な出会いがあった。 女性不信に苦しんでいたとってもナイーブでシャイな子持ちバツイチ5歳年上の男性:渕上俊哉 通称 トシ。 俺(アタシ)にとって鮮烈的な出会いであった。今でも俺(アタシ)の心に走馬灯のようにその時の瞬間がくっきり残っている。

この繊細で少年のような心を持ったトシとの出会いは「俺」を「アタシ」に変えてくれ 俺(アタシ)に人生ありのままに生きる勇気を与え、「女性」になる喜びを、無償の愛を捧げてくれたこの地球上でたった一人の存在だった。

 

当時の俺(アタシ)は高校卒業して 苦しい家の経済状況を救うべく 労働条件のハードな職場をあえて選択、自ら進んで残業ばかりと寝る間も惜しんで家の為に必死に働いた勤労少年だった。

もともとからだの弱い俺(アタシ)だったが 片親でお金にならない内職やパートで必死に俺(アタシ)を育ててくれた母さんをなんとか支えようと次第に本業以外に夜のアルバイトも模索するようになった。

ネットで調べまくって 時給の高いと分かった夜のホストのバイトに思い切って手を出した。

ハラハラしつつ面接へ。 即 入店OKをもらった。俺(アタシ)のビジュアルにぞっこん惚れ込んでくれたオーナーだった。 源氏名は「キラ」と自分で命名させてもらった。

しかし よくよく考えれば・・・・俺(アタシ)にとっては本末転倒。

本来 男でありながら 性マイノリティーに苦しむ 俺(アタシ)なのに割り切って 男としてバイトに就き、 チップや指名料稼ぐため 飢えに飢えた女の心の肥やしになる為 自分を抑えながら懸命に働き ホストという男を売る商売に身を投じ そして ただただ 必死に働いたからだ。

旦那に愛想尽かした 金持ちの飢えたマダムからの需要を高めるために俺はひたすら演じぬいた。辛かった。マジ しんどかったよ・・・。

だが すでに心は女だった俺(アタシ) 女心を熟知していた俺(アタシ)にとっては手のひらで自由自在に転がすようにマダム達の心を操るのは容易だった。マダムを数多くオトし 気がつけば いつのまにか ナンバーワンホスト「キラ」にのし上がっていた。

次第にマダムへの指名業務以外の本チャンデート依頼も出始め 仕事なので当然断るわけにもいかない。 グッと気持ちを押し殺して 俺(アタシ)はマダムの言うままにある時は奴隷のように ある時は数時間もの間 ネンキの入った老いた秘部に接吻を強要され、顎が痛くなるほど いつまでもクンニを求められた。剥き出しになった成熟しきったクリトリスを舌で転がした。マダムは歓喜の声をあげ 俺のペニスにむしゃぶりついていた。

締りのない穴にぶちこんでやった。「若い子のおチンポは蜜の味ね」ゲスなセリフも平然と

吐いていた。さすがだ。

垂れた張りのない乳 茶褐色の大きく突起した乳首 散々、色んな若い燕にいたぶられてきただろうなーと考えながら仕方なく愛撫してやった。

反吐が出そうだったよ。ぶっちゃけね。

心の中で 「コイツらは所詮ただの金ずる・・」と黙々と業務をこなしていった。

そんな生活を続けているうちに 当然のことながら 寝不足や精神的過労から本業に影響が出てきたのは言うまでもない。

どう考えても 雇用条件 厳しい割に安月給の会社員。高卒だから贅沢は言えないけど トータルするとやはり ホスト業のほうがフル活動したほうが収入ははるかに良い。

苦しい家計で必死に育ててくれた俺(アタシ)はなんとか母さんを支えるべく 母さんの猛反対をよそに会社を辞め このホストという仕事で生計を立てていく決意をしたのであった。

この決意が のちに 今の俺の  いえ・・アタシの最高のパートナーに出会う人生最大の選択結果になったのである。

 

じゃ・・!今からはアタシって表現でおしゃべりしちゃおうかな!?

ココからは女の玲子にchange!?

 

アタシには4歳年の差のお姉ちゃんがいる。

それはなかなかの別嬪さんでそれこそ男性には不自由しない自由奔放な愛の形で生きているような姉だった。恋多き姉も30代前にしてやっと 腰も落ち着き 結婚し、子供も産んで今は普通に良いお母さんになった。人は変るもんだ。

そんなお姉ちゃんが娘時代、綺麗にメイクし少女から女性の顔へ変身する様をチラ見していたアタシ。何よりも女の子としての所作やお手入れ メイク 下着 すべてが刺激的だった。アタシもああなりたい!美しい姉を見てよりそんな願望が湧いてきた。

まー・・同時に男の子を気にし始めたのが だいたい その頃だったかな・・?いつぐらいだったかな?・・というくらい超自然体な感覚でアタシの心の中の「女性」が目覚めることとなった。「男子」を異性として意識し始める自分にやんわり気がついてしまったのもその頃だった。

たまにうちに姉の彼氏がお泊りに来た時は 隣の部屋からお姉ちゃんの押し殺すような色っぽい声と彼氏の荒々しい呼吸が静かな空間に響き渡っているのを盗み聞きするのが楽しみになっていた。当日は隣の部屋でアタシも興奮して堅くフル勃起したペニスをひとり何度も上下に優しくしごいてた。

フィニッシュは お姉ちゃんカップルに合わせて!

このマニアックな世界観に大興奮し 彼氏のお泊りを心待ちにしていたアタシだった。

今でこそ医学的にもLGBTは立派な心の病と認識されているけど 当時はここまでの情報が無かった故なかなか 一歩踏み出すどころか世間体を気にし家族のこと考えると 外見 男としていなければいけない事は仕方がない事、 家族に形見の狭い思いは絶対させては駄目なんだと言い聞かせ 普通に外見 男 中身は女の毎日を送ることは暗黙の掟だった。

芸能人や知人など晴れて結婚して結ばれて 幸せを語るなんてことはアタシには一生縁の無いこと。 そう思うと次第に侘しさや苦しみ葛藤から アタシはときどき女性に対し激しく嫉妬し発狂しそうになったくらいブルーにナーバスになっていた。普通に男でいればなんてことなかったのにって自分を散々、罵った。

やがて・・・・せめて外見くらいいいんじゃないか?という純粋な想いから・・・ある日、母さんの化粧ダンスにしまってあった 赤いルージュやピンク色のリップにマスカラなどこっそり拝借して時にお姉ちゃんの衣装や下着を拝借して 「絶対に今日は誰もいない」っていう日狙って ついに「女の子遊び」を覚え 秘密の趣味が開花する事となってしまった。

お姉ちゃんの可愛らしい紐パンや穴あきランジェリー アタシはそこから 可愛いペニスを出して 将来の「彼氏」のペニスとダブらせ 視覚的に興奮を覚え感じていた。

同居の姉や母の目を盗んでする 「女の子遊び」 ミラーに映し出される自身の姿に恍惚感を覚え スマホで写真撮っていっぱいため込んできた。それを繰り返し見てはエロの余韻に浸り、「アタシって結構美人タイプ?」なんて考えてはペニスの先から我慢汁を何度も出していた。太ももまで滴るくらいの量が垂れていた。

「なんてエロなアタシ」

好きな俳優さんの写真見ながら自身のペニスをしごいたり 乳首苛めをしてみたり紐でペニス縛ったりとソフトSMのような自慰行為がどんどんエスカレートすることとなっていった。出会い系サイトで女子として登録し言い寄ってくる男子とテレホンセックスしたりスカイプで楽しんだりとまさに変態極めていた。

馬鹿なオヤジ族たちは何も知らずに必死にメールを送ってきていた。面白かったよ。

そんな男どもをよそにアタシは自身を自撮りして後でそれをこっそり見る事にも性的射精以上に素晴らしい快感となっていった。

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