ケツアナメデルと3人のミナヨ 第②話

この物語はフィクションです。登場する人物、団体名等、名称は実在のものとは一切関係ありません

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 それから、ケツアナミナヨがサイトに現れることはなかった。
 僕たち同士の間では、既にケツアナミナヨは伝説と化していた。
「ケツアナミナヨは、ワシらの夢ではなかったのだろうか」
 大腸大破壊さんは、毎晩の如く、彼女に対してつぶやいている。
「きれいで美しいケツの穴を見たいという夢を、ケツ神様がきっと叶えてくれたのだと思う」
 ケツ神様の存在はともかく、僕の気持ちも彼に近い。
「いいケツの穴だった。俺はもう思い残すことはないね」
 そう言うのは、アナルレイくんだ。いや、思い残せよ。
「ただ、やっぱり、即座に彼女にプロポーズしたメデルさんはさすがですね。俺は、恥ずかしながら反応が一歩遅れましたよ」
 確かに、あれはその場の勢いだった。しかし、その気持ちは、落ち着いた今でも変わりない。
 だが、僕は知っている。もしかすると、ケツアナミナヨは、僕の隣人である矢島南世ではないかと言う事を。

 しかし、現在社会の都会は荒野である。
 個人のプライバシー云々と言われている現状、僕は彼女と顔を合わせることはなかった。
 たまに、ベランダに煙草を喫いに出る時、少しは彼女と巡り合う事に期待するのだが、そう都合よく行かないものだ。

 悶々とした僕は、学生時代の友人と酒の勢いもあってセクキャバへと繰り出していた。
「ミナヨちゃん、ご指名入りましたー」
「はじめましてー。ミナヨでーす」
 ケツの穴ラブの僕にとって、セクキャバなど何の興味もない場所であったが、上手くアフターに持ち込めば、ケツの穴を見せてくれるキャバ嬢がいるのではないかと言う妄想にも似た1%程度の期待を持っていた。
 そして、そこで、僕は思わず、ミナヨという女の子を、名前だけで指名していた。
 現れたミナヨさんは、ピンクのルージュで唇を彩ったちょっとケバめの女の子であった。
 熱のこもった太ももが僕に押し付けられる。視線を落とすと、むっちりした太ももがぴったりと合わされている。店の熱気と伴って、きっと中は蒸れ蒸れなのだろうなと思う。
 とりとめのない話をしている内に、あっという間に時間は過ぎた。僕たちは終電もあるので延長は断って店を出た。
 店の出口まで腕をつないで送ってくれたミナヨさんが、耳元で囁いた。
「お兄さん、私の股の間ばかり見ていたでしょ?」
 図星であるが、正確ではない。僕は、股のその奥にあるケツの穴を想像していたのだから。
「延長してくれれば、見せてもいいんだけどなあ」
「遠慮しておきます。お金に余裕がある時に、またね」
 丁重に断った僕だが、この時に彼女が「お尻の穴を見せてあげる」なんて言っていたら、終電を無視していたことだろう。

 マンションの管理会社と言えば聞こえはいいが、要は複数のオーナーからマンション管理を委託されているだけの存在である。
 僕は、その中の歯車の一つであり、複数のマンションの管理人(の管理)を掛け持ちしている。
 定年を過ぎたおっちゃんたちが安い時給で管理してくれているのだが、時として、住人からの要望が直接届くこともある。
 僕は、昨日、依頼のあった水道の具合を見てほしいという住人の対処に向かっていた。
「ごめんください、管理会社のものです」
「はい、ちょっと待ってね。3分後に上がってきてもらっていい?」
 インターホンから通話すると、即座に返事が来た。
 住人の名前は、仲村水夜と言う。水の夜と書いて、ミナヨと言う。彼女とは僕が入社して以来の長い付き合いの住人だ。

 開錠してもらい、エレベーターで仲村水夜の部屋に向かう。
「失礼しまーす」と、ドアを開けると、そこにはケツの穴があった。

 1メートル四方のボール紙に、おそらくパチンコ台を模しているのだろう、釘の絵などが描かれており、クリスマスツリーのような電飾が施されている。
 そして、その中央が丸く切り抜かれており、そこには両手で押し広げられたケツの穴があった。
「開け、チューリップ!」
 声とともに、一斉に電飾が点滅を始めて、ケツの穴がひくひくと動いた。
 僕は言葉を失った。一体、何が起こっているのか理解ができない。
「・・・仲村さん、今日は水道の具合が悪いとか?」
 僕は、ケツの穴を結んで開いてしている仲村水夜に冷静に声をかけた。
「うーん、ハズしましたかあ」
 僕の言葉に、仲村水夜はボール紙から尻を抜くと、パンツを下ろしたまま、陰毛まるだしでボール紙を片付け始めた。
 長い髪にソバージュをかけている美人が、きわめて静かに、パンツをずり上げながらこちらを見た。
 スレンダーな美人なのだけどなあ、と思う・・・動いていなければ、だけど。
「今日こそ、ウケると思ったんだけどなあ」
 仲村水夜は腕を組んで、困ったように首をひねっている。
「いえ、だいたい、開けチューリップなんて、何世紀前のパチンコですか?」
「ツッコミどころは、そこ!?そこなの!?」
 仲村水夜はいわゆるアラサー女子で、テレビやラジオなどの構成作家をやっているらしい。
 数年前に、前任者からこのマンションの管理人を引き継いだ時から、彼女はここに住んでいた。
 挨拶をしに行った時に、どういう流れからか、昼食をごちそうになったことがあったのだが、始まりはそこからだった。
「どんなに自分では面白いと思っている台本を書いても、芸人さんが台本を無視してお尻を出したら、それだけで爆笑なんだよねえ」
「そんなことはないでしょう。お尻出したくらいで笑いを取れるのなら、芸なんて成り立たないでしょうし」
「お、話せるねえ、キミ」
 たった、それだけのきっかけだったのだが、僕は仲村水夜のお気に入りになったのか、たびたび何かと理由をつけては彼女の部屋に呼ばれるようになった。
 しかし、だ。
「結局さ、私にとって一番のギャグはAVなんだよね。不特定多数が見ている映像で、ぼーんとまんこやちんこ晒すだけで、もうギャグじゃない?」
「いやいや、笑えませんって。第一、笑うためにAVを見る男性はいないですよ」
「やっぱりあれか。性的興奮を得るためにAVを見る、と?」
「当たり前じゃないですか。それ以外の目的なんて、ないように思いますけど」
 僕の言葉に、しばし沈黙していた仲村水夜は、次の瞬間、思い立ったようにパンツを脱いだ。
 濛々としたジャングルが僕の目に飛び込んでくる。
「な、仲村さん!?」
 仲村水夜は、驚く僕を尻目に、くるりと背を向けると、いきなり尻を突き出して言った。
「いきなり、尻見せ!」
 気まずい沈黙が流れた。僕は呆気に取られるしかなかった。
 無反応な僕を見て、仲村水夜はため息をつくとしずしずとパンツをはいた。
「爆笑してもらえると思ったんだけどなあ」
「いや、あの、いくらなんでも」
「よーし!私、頑張る!」
 そこから、どうやら仲村水夜のスイッチが入ったらしい。

 ある時は、尻を押し開いて「いきなり、穴見せ!」
 ある時は、ロケット発射台を模したセットに尻を突き上げて「へ、へ、屁が出る5秒前!」
 ある時は、喪服姿のうえ、尻の穴に菊の花を挿して「惜しい人を亡くしてしまいました」
 ある時は、数十本のバラの花の中にケツだけ見せて埋もれて「穴は穴は、美しく散る」

 とにかく、ケツの穴芸で僕から笑いを取ろうとし出したのだ。
 もちろん、仲村水夜に僕のケツの穴愛好家な嗜好を漏らしたわけではない。
 しかし、彼女はひたすらに僕にケツの穴を見せ続けた。
 一つだけ違和感があったとすれば、彼女はまんこだけは、大陰唇部分からしっかりとテープを貼ってガードしていたことだ。
 僕には、仲村水夜という女性の持つ線引きがよくわからなかった。

 パチンコケツの穴が、僕と言う審査員から1回戦敗退の烙印を押されたことに、仲村水夜は落胆した様子で紅茶を飲んでいた。
「私のケツの穴って、そんなに面白くないかね?」
 僕は、彼女が入れたくれた紅茶を口にしつつ、返す言葉に困った。
 笑ってあげるべきなのかもしれない。しかし、笑えないのだから仕方がない。
「仮にさ、君、私にお尻見せてよ」
「い、いや、それはちょっと」
「恥ずかしいなら、脱がなくてもいいからさ。こちらにお尻を向けてみて」
「う、うーん、こうですか」
 僕が立ち上がって、仲村水夜に向ってお尻を突き出した瞬間、彼女は大爆笑した。
「ケツ、ケツ!笑える―!」
 何が笑えるのかさっぱりわからないが、間違いなく仲村水夜ワールドでは世界の中心で笑えるコンテンツなのだろう。
「ケツの穴ほど面白いもんはないと思うけどね。何で、そんな面白いものをもったいぶって隠してるんだろう」
 そういう彼女だからこそ、笑いの取れない自分のケツの穴にショックを受けているのだ。
「それはやっぱり、笑いの対象じゃないからですよ」
 僕の言葉に、仲村水夜は真剣な目をして返してきた。
「じゃあさ、君は、私のケツの穴を見て性的興奮しているの?」
「していません」
 すみません、即答です。
 ナチュラルアナルに芸術を覚える自分にとって、芸にまみれたケツの穴には幻滅こそすれ、感動することはない。これは断言できる。
 だいたい、ケツの穴はまんこやちんこと同価値であり、両性別共有と言う事を考えると、それ以上のものなのだ。
 だから、僕は、仲村水夜のようにまんこはガードして、ケツの穴は無防備であるという基準に、疑問を生じえない。
 ケツの穴スキーな僕が、仲村水夜と相容れないのはこの点だ。
 彼女の明るい人柄は嫌いになれないし、むしろ好きなのだが、これだけは譲れない。
「だいたい、仲村さんはケツの穴はともかく、まんこはしっかりガードしているじゃないですか。それはなぜですか?」
 僕はかねてよりの疑問をぶつけてみた。
「さすがに、まんこまで見せちゃったら、終わりかなーと思って」
「なぜですか?まんこはダメでケツの穴は構わない理由は?」
「うーん、やっぱりまんこは恥ずかしいんだよね。バーンと晒して、笑いを取るというより、引いてしまう人の方が多いでしょ」
「それは、尻の穴も同じでは?」
「違うよ。まんこは感じてしまうんだよね。やっぱりさ、私、こういう人間だけど、まんこをいじられると人が変わっちゃうの。恥ずかしいじゃない」
「ケツの穴では感じないのですか?」
「無理ねー。試したことはないけれども、所詮、うんこやおならの発射台でしょ」
「仲村さん、それはちがいますよ」
 こういう人間もいる。
 ケツの穴を人体の排泄機構と考える人間もいれば、性器と考える人間もいる。そして、僕の様に芸術と考える人間もいる。
 もちろん、そんな自分の思考を仲村さんに押し付けはしない。ただし、ケツの穴を低く見られることは許せない気持ちにもなる。
 ケツの穴をおざなりにする人間は、その魅力に気づいていないだけだ。
 僕は、意を決して言った。
「仲村さん、改めて、ケツの穴を見せてもらえませんか」
 思えば、この数年。彼女のケツ芸を見せられ続けてきたが、改めてまじまじと見たことはなかった。
「え?そんな、恥ずかしい・・・・」
「何、その、今更感!?」
「面白くも何ともない私のケツの穴だよ、それでもいいの?」
「ケツの穴に笑いは無用です。さらに言うなら、性的興奮も無用です」
 静かな空気が流れた。仲村さんはしげしげとこちらを見ている。ここで目をそらすわけにはいかない。自分のケツの穴に対するアイデンティティーが問われている瞬間なのだ。
 すると、仲村さんは覚悟を決めたように立ち上がった。
「ここじゃ恥ずかしいから・・・ベッドまで来て」
「何、その、今更な女の子感!?」

 仲村水夜はベッドに膝をついて、青いショーツに包まれたケツをこちらに向けていた。
 改めて見ると、でかい上に、ショーツの色に負けていない白いヒップだ。
 僕は、ベッドの脇に座ると、彼女のケツに顔を向けた。わずかながら蒸れた空気を感じた。
「見せてもらいますよ」
「優しくしてね・・・」
「何、その、今更な女の子のしおらしさ感!?」
 僕は、彼女の青いショーツをするすると下した。
 ばーーーーん!!!と、オーケストラのクライマックスの様に仲村水夜の巨尻が白日のもとに晒された。
 豊満な双峰に、勢いよく切れ込んだ熟れた桃のような尻の割れ目。この奥には、桃太郎以上のものが秘められている。
 僕は、高鳴る旨を押さえつつ、彼女の双峰に手を置いた。
「あン」
 と、仲村水夜は性格に似合わぬ声をあげる。
 僕はおばあさんが桃を切るように両掌に力を籠める。
 僕の心臓は、その瞬間を前にして更に高鳴った。
 なんだろう?この興奮は?
 あれだけ、ケツの穴芸を見せ続けられていた僕が、間近に迫った仲村水夜のケツの穴に興奮を覚えている。

 その時、ふと僕は思った。
 このケツ・・・見たことがある。しかも、つい最近。
 それは、間違いなく、あの夜から毎晩見ているケツアナミナヨが残していったケツの穴画像の尻だ。
 単なる他尻の空似なのかもしれない。しかし、この質感は確かにケツアナミナヨが残していったボリューム感ではないか。
 そうすると、この奥には、あの芸術的なケツの穴が待っているのではないか。
 今までは、しげしげと見たことがなかったので気づかなかったのだが、実はケツアナミナヨとは、仲村水夜ではないか。
 僕は、はやる心を押さえつつ、両掌に力を込めた。今まさに、仲村水夜のゴールデンゲートが開こうとしている。
 次の瞬間
「やっぱりだめーーー!!!」
 仲村水夜は急にベッドから飛び降りると、チーターが獲物を駆るスピードでショーツをはいた。
 唖然とする僕に、仲村水夜はちょろっと舌を出して、照れくさそうに頭をぼりぼりとかいた。
「なんだろうねえ、自分から見せるのはいいけど、人に見られるのはちょっとやっぱり恥ずかしいというか」
「いや、その違い、よくわからないですから」
 ただ、内心、僕はホッとしていた。
 もちろん、ここまで来たのだから、久々の生のケツの穴をじっくりと堪能したかったと思う。
 ただし、あまりにも上手く行き過ぎた。妄想は妄想のまま育てるのもいいかもしれない。
 もし、仲村水夜が、ケツアナミナヨとは程遠い美しくないケツの穴をしていた時を考えると、自分で自分にぞっとする。
 おぞましいケツの穴を見せられた自分が、次にどういう精神的異常をきたすかもわからないからだ。

「もう、キミの前では、ケツ芸はやめるよ。キミは私に教えてくれた」
 水道は単に蛇口が外れかかっているだけだった。さっさと修理して、玄関口で靴を履いている僕に対して、仲村水夜は言った。
「ケツの穴をコメディスポットと考えていたのだけど、恥じらいの一部なんだな、って。これからは、お風呂とうんこの時以外、ケツの穴は出さないようにする」
「当たり前です!」
 その後、仲村水夜はケツの穴をテープでガードして、クリトリス芸を見せるようになるのだが、それは後年の話である。

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