ケツアナメデルと3人のミナヨ 第①話

この物語はフィクションです。登場する人物、団体名等、名称は実在のものとは一切関係ありません

 この不動産会社に新卒で入って、もう5年が経とうとしている。
 ルーチンワークの繰り返しで毎日の業務がマンネリ化している中、僕をこの会社につなぎとめている存在がある。
 外回りから戻ってくると、その存在が僕を迎えてくれた。
「ヴィルデ館の仲村さんから電話があって、水道の具合が悪いらしいから見にきてほしいって」
 同期で同僚の杉元美奈代さんから、次の仕事の資料を渡される。
 次々と同僚が退社していき、今、同期で残っているのは、笑うとふっくらと頬が膨らむ彼女だけだ。
 よく言えばグラマー、悪く言えば小太りの彼女ではあるが、僕は体形はあまり気にしない
「また、仲村さんか。後で連絡を入れておくよ」
 僕は、杉元さんが差し出した資料を受け取ると、背中を向けた彼女に目をやった。
 杉元さんは、紫のタイトスカートに包まれた尻を揺らしながら、自分の席に戻っていく。
 僕は、その絶景を見ながら、あのむっちりした二つの山岳の谷間に身を潜める彼女の秘境に思いを馳せた。
 ああ、杉元さんのケツの穴が見たい・・・僕が無遅刻無欠勤でこのしょーもない会社に通っているのは、その思い一心のためだ。

 ケツの穴は美しい。
 僕が、それに気づいたのは、僕のケツの穴があまりにも貧しかったためだ。
 例えば、同年代の男のチンコについては、修学旅行の風呂であるとか、男子トイレであるとかで、見る機会はある。
 それと比較すると、まあ、自分は大きくもなく小さくもない、普通のチンコであることはわかる。
 しかし、男女問わず万人に存在するケツの穴については、尻肉の間に隠されているため、はっきり言って、何が標準なのかはわからないのだ。

 だから、僕は気づかなかった。僕のケツの穴が普通ではないことを。
 子供のころから、うんこした後に中から膨らみが飛び出してきて、それをトイレットペーパーで中に押し戻すことを繰り返してきた。
 そして、それが当たり前のケツの穴の在り方で、誰もが皆、うんこ時には同じ作業をしていると思い込んでいた。
 しかし、どうやら、それが違うらしいと言う事を知ったのは、尻から出血が始まり、親に連れられて肛門科に訪れた時からだ。
 肛門科医師に、自分は「脱肛」という肉体的欠陥があることを告知された。そして、僕は初めて、自分が「痔」と言う病気であることを知った。
 普通の人のケツの穴は、どうも、肉が飛び出してはいないらしいのだ。
 よくよく考えてみると、確かに犬や猫の肛門も飛び出してはいない。そう、自分は「異常肛門」だったのだ。

 その後、治療の甲斐があって、脱肛は一応の収まりを見せた。
 しかし、それは整形手術を受けたようなもので、メスが入った僕のケツの穴は、すでにナチュラルなケツの穴ではなかった。
 今は、メディアにケツの穴が露出されることはない。しかし、価値観が変わり、ケツの穴がオープンな存在になる時代が来るかもしれない。
 その時、僕のケツの穴は「整形肛門」と暴露されて、僕に対する世の信用が失墜するに違いないのだ。

 だから、僕のケツの穴は「汚い」のである。
 それを自覚しているからこそ、本当にきれいなナチュラルアナルをぜひ見たいのだ。

 そして、僕のケツの穴探訪は始まった。と言っても、無修正サイトを徘徊して画像をダウンロードしたり、AVを見たりと言う程度のものだが。
 今や、僕のPCのハードディスクは、無数のケツの穴であふれかえっている。
 しかし、どこの誰かも知れないケツの穴を見ても、あまり感慨が沸かないことに、やがて気が付いた。
 確かに、自分が望む「ナチュラルアナル」の画像は何点か存在する。
 だが、「ナチュラルアナル」に憧れるなら、それこそ、自分で絵でも描いとけの世界だ。

 だからこそ、僕は杉元さんの「ナチュラルアナル」を見たいのだ。
 はっきり言って、まんこに関しては、よほどの性豪でない限り、毎日使うことはあるまい。更に言えば、あの部分は女性だけのものだ。
 しかし、ケツの穴に関しては、毎日使う。エブリデイうんこだ。さらに、そのケツの穴からうんこを発射する行為と言うものには、男女の壁はない。
 僕も、杉元美奈代も、毎朝、同じ器官から、うんこしているのだ。信じられないかもしれないが、これは事実だ。
 別に杉元美奈代のうんこを見たいわけではない。だって、うんこなんて汚くて臭いし。
 毎朝、僕と同じ作業をしている、杉元美奈代のケツの穴を見たいのである。

 仕事を定時で終えて、帰宅する。築40年だが和室2間がうれしい古アパートに、僕は妻も子供もなく気ままな独り暮らしをしている。
 僕は、帰るなり、夕食もそぞろに、PCを立ち上げて、あるサイトにアクセスする。
 ケツの穴愛が強い僕だが、同じようなケツの穴愛好家は何人か知っている。
 そして、そういう趣向のサイトがあり、そこで知り合った同志たちと僕は毎日のように、ケツの穴についてチャットで語っているのだ。
「こんばんわ~」
 挨拶をする。すると、すぐに、ログインしていた何人かが反応してくれる。
「おお、メデルくん。待っておったよ」
 やや、上から目線で横柄に喋る彼は「大腸大破壊」さんだ。
「今日もアナルラブ(はーと)」
 お調子者の、この若輩者は「アナルレイ」くん。まあ、ハンドルネームからしてろくな奴がいない。
 かく言う、僕のハンドルネームも「ケツアナメデル」と言うひどいものだが。
 この場所で、僕たちは、別に犯罪の計画を立てるわけでもなく、ダラダラとケツの穴について喋っているわけだ。
 とりわけ、「今日のケツの穴」と称して、誰かが何処からか拾ってきたケツの穴画像を品評するのは面白い。
「まったりとしてしつこくない、ビンテージものだ」
「惜しむらくは、色素の付着が目立つ点だ。全体的にバランスがとれていない」
「ただ、尻肉のボリュームに反して小ぶりな点は評価していいと思う」
 ・・・などと、アホなことを、僕ことケツアナメデルは、毎晩彼らと喋っているのだ。

「ふーん、ここにいる皆さん、お尻の穴が好きなんだね」
 僕たちがケツの穴について熱く語っていると、一見さんの訪問者があった。
 名前を見ると「ミナヨ」となっている。
「ほう、キミは女性かね?」
「珍しいねー。女性が入ってくるなんて」
 大腸大破壊さんとアナルレイくんがやや興奮気味に言う。そりゃそうだ。ケツの穴スキーなこんなサイトに入ってくる女性なんて、滅多にいない。いるとすれば、その手の風俗施設の宣伝担当くらいのものだ。
 ただ、有象無象のインターネットの世界で、本名を名乗る奴などそうはいない。このミナヨさんだって男か女かわかったもんじゃない。
 そういえば、杉元さんの下の名前は、美奈代だったなあ、と僕は思い起こした。
「お尻の穴なんて、ろくなもんじゃないよ。臭いし、汚いし」
 ミナヨはいきなり否定するようなことを言ってきた。
「だからこそ愛しいのではないか」
 大腸大破壊さんが反論をする。彼も尻穴好きだが僕とはちょっと趣は異なる。不潔フェチとでもいおうか。
「女性の美しさは醜いケツの穴をカムフラージュするためだ」
 ケツの穴を醜いものと決めつけて女性の容姿とのギャップに興奮するのが大腸大破壊さん。
「ケツの穴ほど面白いもんはないと思うけどねー。何で、そんな面白いものをもったいぶって隠してるんだか」
 ケツの穴を笑いの対象としてとらえているのがアナルレイくん。まあ、どっちも普通じゃない。
 すると、ミナヨさんはボソッとつぶやいた。
「ふーん、皆さん、まんこよりお尻の穴なんだ?」
「オー、イエース!」
 ミナヨの問いかけに、これは全員一致した。
 ベクトルが違うだけで、ケツの穴愛好家としては、同じ線上にいることは間違いないのだ。
 ここにいる全員が、まんこよりケツの穴にエクスタシーを覚える変態なのである。
「変わった人たちだね。お尻の穴なんてうんこするだけのためのものなのに」
「ミナヨさん、ここで君は一体何をしたいのだね?」
 ケンカを売ってくるようなミナヨさんの物言いに、大腸大破壊さんがイラついたように返す。
「気を悪くされたらごめんなさい。お尻の穴が好きなんてどんな人たちなのだろうと思って」
 ミナヨさんは、すかさず自分の言動を謝った。所謂、荒らしではないらしい。
 すると、突然、ミナヨさんは経緯を見守っている自分に話題を振ってきた。
「さっきから黙っているけど、ケツアナメデルさん?あなたもいっしょ?」
 このハンドルで「実は尻の穴は好きではない」わけがあるまい。ミナヨさんの問いかけに僕は肯定した。
「僕は、ケツの穴は、究極の美だと思っています」
 自分の醜いケツの穴を自覚しているから、他人のケツの穴に美しさに感嘆を漏らす。その行為を否定される謂れはない。
「ケツの穴こそ、神様が人類にもたらした最大の美だと思っています」
「へーそうなんだ。変わってるね」
「キミさあ、文句言うなら出て行って・・・」
 アナルレイくんが不満を募らそうとした時、その機先を制するように一枚の画像がアップされた。
 皆、キーボードをたたく指が停止する。
 そこには自画撮りのケツの穴が映っていた。
 安っぽそうな和室で、四つん這いになり、青いショートのルームパンツを下着ごと太ももまで下ろした上で、尻肉を広げて撮影されたものだった。
 お尻のふっくらした肉質で、明らかに女性であることはわかる。
 僕は突然アップされた、その画像のケツの穴に息を飲んだ。

 美しい。

 肌の白さと相反するように、点在するケツ毛に囲まれてやや黒ずんだ割れ目の間に鎮座する桃色のケツの穴。
 放射線状に左右対称にしわが伸び、それはまるで夜明けの朝焼けの様に辺りを照らしていた。
 僕と同様に、大腸大破壊さんもアナルレイくんも言葉を失っている。
 インターネット上なので、彼らの表情は見えない。しかし、おそらく僕と同様に画像に見入ってしまっていることに間違いない。
 見事だ。こんな美しいケツの穴はそうは存在しない。何千何万というケツの穴画像を見てきた僕だから、これは断言できる。
 これは、まさにケツの穴界のファンタジスタだ。
「さっき、撮ってみたんだけど、わたしのお尻の穴です」
 静まった空気の中、やがて、ミナヨが問いかけてきた。
「皆さん、黙っているところを見ると、イマイチなのかな?」
「結婚してください」
 僕は間髪入れずに告白した。これは間違いなくナチュラルアナルだ。
 手入れをすれば、誰でもそれなりに美しいケツの穴にはなる。しかし、このケツの穴はすっぴん美人である。美しいケツの穴を持つ女性こそ、自由で解放された女神なのだ。
 僕は、このケツの穴の持ち主と結婚していいとストレートに思った。
 間違いない。このケツの穴のナチュラルさは、その人の純真さを現している。
「wwwwwwwww」
 すると、ミナヨは笑いを示すwwwマークが並べた。
 ギャラリーは、突然の僕の告白を見守るかのように押し黙っている。
「そっかー。ケツアナメデルさんのお嫁さんになるなら」
 ミナヨはそこでいったん言葉を切って、改めて続けた。
「私は、ケツアナミナヨになるね」

 僕は、ケツアナミナヨの画像を保存すると、一息ついた。
 すっかり静まってしまったギャラリーに対して、ミナヨは言った。
「突然すみませんでした、ちょっと煙草喫ってきます」
「あ、僕も喫います」
「気が合いますねwwさすがわたしの旦那さんww一緒に行きますかwww」
 唯一反応した僕に対して、ミナヨさんは気を使ってくれているのだろうか。僕は、興奮冷めやらぬ中、ちょっと落ち着こうとベランダに出た。
 古いアパートだが、南向きな上に、ベランダがある点はポイントが高い。安物の中の優雅感だ。
 日はすっかり沈んで、各住宅には柔らかい光が灯っている。きっと、この時間は、どこの家庭でも家族がテーブルを囲んで美味しい夕餉を楽しんでいるのだろう。そんな中で、僕は突然提示されたケツアナミナヨの神々しいケツの穴にすっかり魅せられたいた。
 僕は、懐から取り出した安い煙草に火をつけると、夜の街に向かって煙を吐いた。紫の煙が夜と言う空間に吸い込まれていく。
 たった今、家族で囲む夕餉以上の最高のごちそうを味わった。これは、食事の後の一服だ。
 その時、僕は、別の煙が傍らから漂ってきていることに気付いた。
 横を見ると、隣の部屋のベランダで僕と同じように煙草を喫っている人物がいる。女性だ。
 彼女は、僕の視線に気づいたらしく、こちらを見た。
 ショートボブに包まれたうりざね顔の中央では、僕と同じように安物の煙草をくわえて煙を立ち上らせている。
 確か、1か月前に隣に越してきた女性だ。引っ越しの時に挨拶を受けている。年の頃はよくわからないが、年下であることは間違いなさそうだ。
 僕は、日ごろの習性から、視線を彼女のケツに落とした。
 横から見た彼女の青いショートパンツからは、ふっくらしたケツが隆起を描いていた。
「こんばんわ」
 僕は、とりあえず挨拶をした。
 彼女は、ちょっと意外そうにしていたが、やがてぺこりとお辞儀をして、語り掛けてきた。
「外で、煙草を喫うんですか?」
「ええ。前に住んでいたところを出る時に、煙草の煙で壁紙が汚れていて、敷金を全部持っていかれたんでね」
 だからこうして、外に出て喫っているんです、と言わんばかりに、僕は煙を空に向かって吹き上げた。
 すると、彼女は、同じように煙を出しながら言った。
「煙草なんてろくなものじゃないですよ、臭いし、汚いし」
 その目は僕ではなく遥か天井の夜空を見上げていた。しかし、その尻だけはそのまま僕の視界に入っていた。
「だけど、止められないんですよね。物事に区切りがついた時とか一服やると落ち着くというか」
「わかりますよ、僕も一緒です」
「私は変わり者だと思います。煙草なんて肺を汚すだけのためのものなのに。でも、こうして煙草を吸っている時だけ、私は生きている感じがします」
 そう言って、彼女はこちらを向いた。
 ダラっとしたルームウェアなのでよくわからないが、腰から尻にかけてのラインはくびれていてなかなかのものだ。ショートパンツから伸びている太もももなかなかに太ましい。
「さて、戻りますね」
 彼女は、僕に背を向けてしゃがみこむと、ベランダの隅に置いてあるビールの空き缶に吸殻をこすりつけた。
 背中から見ると、はち切れんばかりの尻肉が青いショートパンツを押し上げている。
 そのケツ圧の迫力に、僕は、この娘のケツの穴が見たいな、と思った。
 ただ、この時、僕は既視感を覚えていた。どこかで見た光景なのである。僕は、この娘のケツの穴を見ているのではないか?
 その時は、詳しい理由はわからなかったが、とにかくそう思えた。

 彼女が部屋に戻った後、僕は、しばらくベランダで一人の時間を楽しんだ後に、再びPCに向かった。
 既に、ケツアナミナヨはサイトから退出していた。彼女は、疾風の様に現れてケツの穴を見せて去っていったらしい。ログには、遅ればせながら、彼女のケツの穴を賛美するギャラリーたちの言葉のみが残っていた。
 もうちょっと喋りたかったな、と思いながら、僕は保存した彼女のケツの穴画像を見た。
 そして、僕は気づいたのだ。
 ケツアナミナヨの尻と、先ほどベランダで見た隣人女性の尻が、同じであることを。

 翌日、僕は、表札から、隣人女性の名前が、矢島南世という名前であることを知った。
 南の世と書いて、ミナヨであることを。

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