こんばんは(^^♪ 部長の葵です☆
最近面白い本を読みました。
ご存知の方も多いかと思いますが
女性器を型どった芸術作品を制作し、
わいせつ電磁的記録送信などの罪で起訴されたアーティスト
ろくでなし子さんの『ワイセツって何ですか?』です。
漫画家でもある彼女は、
自分の性器のビラビラを切除する手術の体験漫画を書いたことをきっかけに
自身の女性器をモチーフにした「まんこアート」作品を制作しはじめます。
ろくでなし子さんの作品に対する感想は
賛否両論あるものだと思いますが、
彼女の作品が「わいせつ」を感じさせるものではないことは一目瞭然。
著書の中では
犯罪者に仕立てあげようと嘘をつく警察とのやりとりや
拘置所での様子が
コミカルな漫画で分かりやすく描かれています。
読みやすく短時間で読了できる本ですが
考える要素がたくさんあり、内容は濃いです。
性器アートは日本では受け入れられにくいですが
海外ではこれをモチーフに作品を作っているアーティストの方が多くいらっしゃいます。
イギリスのジェイミー・マッカートニー氏による「The Great Wall of Vagina」
(18歳から76歳までの、20か国の女性400人の性器を実際に型取り、
石膏で固めたものを壁一面に並べた作品)が有名。
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ろくでなし子さんのまんこアートとよく比較されるのが、これ
こちらのモチーフは男性器。
外国人ファンも多く、毎年多くの観光客が
巨大な男根を型どった神輿と共に町を練り歩く奇祭として有名です。
江戸時代に川崎宿の飯盛り女(娼婦)が行っていた
商売繁盛と梅毒除けの願掛けを由来としたもので、
しばらく途絶えていたところ1970年代に現代の形で復活したのだとか。
2015年は4月5日に催され、雨にも関わらずたくさんの見物人がいたようですが
当日境内で発生したお客さんの露出行為を受けて、
2016年度は記念撮影用の男根型モニュメントを自粛することが発表されたとのこと・・・
引用:http://geshi53.blog.fc2.com/blog-entry-5.html?
自粛が決まったのはこちらの股がれる男根型モニュメント2台。
「かなまら祭」は通称「ちんこ祭り」なんて言われていたりもしますが、
本来は子孫繁栄(子授け)・安産・夫婦和合・縁結び・商売繁盛を祈願するお祭なんだそうで
性器=ワイセツという見方はあまりに狭く短絡的ですが、
性器というモチーフから与えられるイメージって実は多様にあって
「生命」を感じさせたり、「人との繋がり」を抱かせたり、「繁栄」の願いが込められたり
本来そういう存在だよなぁーということを改めて実感しました。
次々に廃館してしまった秘宝館のごとく
消え去ってしまわないことを願うのみです。
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そういえば、もう随分前になりますが、
芸大時代に『ヴァギナモノローグス』という舞台を観に行きました。
これはもともとブロードウェイで上演されていたものを
宮本亜門さん演出で翻訳上演され
主演が東ちづるさん、内田春菊さん、野沢直子さんという個性的なメンバーであったので
面白そう!と思い、観に行ったのですが
とにかく最初から最後まで、女性のあそこにまつわるお話を3人がしていて
当時18歳の私にはかなり衝撃的だったのですが、
上演後、自分もそれを所有している女である、ということに
ワクワクしたのを覚えています。
劇中で、観客に「みんなで一緒に口に出して言ってみよう」という呼びかけがあり
一斉に「おめこ!(=おまんこのこと。大阪の会場であったので。
東京の会場では「おまんこ」だったらしい)」と叫ばされた時、
自分の中で無意識に作っていた殻が破れた感じがしてスッキリしました。
口に出して言えること、言えないこと。
いろいろあるけど、
発することで輪郭を与えて、
それを実感して、近づいていけるものなんだなーと感じたのでした。
そういえば
男性器の場合
「おちんちん」だったらわりと抵抗なく言えるのに、
「ちんこ」って口に出して言いにくいのなんでかな。
「ちんぽ」なんてもっと言えない。(私の場合はね)
「まんこ」も、「おまんこ」って言ったほうが、ちょっと上品な感じがして
ワイセツじゃないっぽいかも。
関西風に「おめこ」とか、「おめちゃん」って呼んだら
もっと可愛い感じのイメージになる。
「お」を付けるとワイセツじゃなくなるってこと?
「おちんぽ」?「おまんこ」?「おけつまんこ」?(笑)
うーん、ワイセツって何やろな?
aoi♡