チカン放浪記 第①話

この物語はフィクションです。登場する人物、団体名等、名称は実在のものとは一切関係ありません

……なぁアンタ。ちょっと話いいかい?

そうそう、アンタだよ。

さっき、面白いことしてたねぇ。盗撮かい?ネットに流して売ったりでもしてるワケ?

おぅおぅ、大丈夫。ダイジョーブだ。逃げなくてもいい。

俺は警察ってワケじゃない。もちろん正義の一般市民でもない。

むしろアンタのご同類、いや、味方って言った方がいいかな?

そう、俺もチカンだ。

さらに吹かせてもらうなら、アンタよりもっと上手くやれる自信があるよ。

おっと、誤解だ、そうヘソ曲げるなよ。別にアンタが下手ってワケじゃない。

俺が特別、経験豊富で上手いんだ。

言ったら、プロのチカンってワケだ。

お、興味あるって顔だな。ちょうどいい。高速バスが来るまで暇なんだ。話付き合ってくれたお礼に、おごってやるよ。コンビニのチューハイでいいだろ?

どこまで行くのかって? まぁ、その話もおいおいな。

……

おまたせ。見たかい?あの店員のオネエチャン、巨乳だったよな。しかも唇が厚くていい。ありゃフェラ上手いよ。俺の予感は当たるよ。

さて、ここでいいか。飲もうか、行きずりのチカン友達。略してチカトモだな。ハハ、女子高生みたいな略語だな。いいねぇ。チカトモに乾杯!

……ふぅ、うまいな。一周回ってチューハイが一番うまいよ。

ほら、焼き鳥だ。食いなよ。コンビニの焼き鳥も上手いもんだ。

早く俺のこと話せって? わかった、わかったよ。

俺が初めてチカンをしたのは、十五のとき。かれこれチカン歴三十年になる。ここまで来ると職人だろ?

実際、チカンってのは職人芸なんだ。

まぁ、俺ぐらいのチカンキャリアを積むと同類がわかるワケだ。それでアンタに声をかけたってワケ。

俺の仕事? まぁ、カッコつけて言うと士業だな。そう、国家資格持ちよ。

士業つっても給料は安いよ。結構な重労働だし、拘束時間も長い。まぁ、そこでどんな職かはお察ししてくれよ。

でもさ、士業ってのは全国どこいっても通用するじゃんか。資格あるから、すぐ転職できるしさ。そう思うと、ある意味、自由業みたいなモンだよな。

一つどこに落ち着いてない俺には、合ってるってワケ。

それにさ、チカンには、好都合なんだよな。

色んな場所でできる、ってのがさ。

電車。公園。駅前広場。色々やったよ。

でもな、やっぱりな、前開けの開放感に勝てるものはないんだよ。

わかるかい?前開け。すっぽんぽんにコート一枚で外に出てさ、バーって開いてさ。

見せびらかせるワケだよ。ナニを。

フツウだと思った?わかってない。わかってないねー。王道が正道ってことだよ。

騎乗位より正常位。一周回って電車でコソコソ触るより見せびらかせる方が楽しくなるってこと。わかる?

通りすがりにね、前をね、バーっと開けるワケ。そうすると大体みんな、最初は悲鳴なんかあげないよ。ワッつって、引きつった顔して、数秒してから叫ぶワケ。

その頃にはオレはすたこら逃げてるワケ。

あれは痺れるね。なにがって、やっぱり爽快感だよ。

まずさ、風にナニがあたるだけで気持ち良いし、そっからうら若き女性たちに、おっ勃ったナニをバッと見せる! それが最高なのよ。

どうだ! 俺のものを見せてやったぞー! という達成感だな。

羞恥心なんてないよ。

バカヤロウ、チカンするときはな、恥ずかしがっちゃダメよ。

俺の人生全てをひけらかすつもりでやるんだよ。

じゃないと後ですっごく恥ずかしくなるからさ。

前、居酒屋でな、カウンターの角に座ってた芸術家のセンセイが、焼き鳥焼いてる親父相手に、こんな話をしてたんだ。

芸術作品を作るときには、自分の人生全てをひけらかすつもりでやるんだってさ。

俺もな、ウンウンって納得したよ。俺もチカンするときおんなじ気持ちになるからさ。

長年磨いてきたーっつっても、ぶらつかせたりシコシコしてただけだけど、ナニを人様に展示するワケだしさ。

つまりチカンも芸術ってワケ。職人芸であり、芸術。チカン道も深いんだよ。

警察に捕まったとこ?モチロン、あるよ。

俺からすれば、捕まったことのない方がモグリだね。スジ入りの人だってさ、人をやってるかやってないかで凄みが変わってくるじゃない?あれと一緒。捕まったら捕まらないかでチカンの深みが違うワケ。ん?なんか論点がズレてる?気にしない気にしない。細かいこと気にしてたらチカンなんて続けられないよ。

そりゃあ、最初はしこたま怒られるよ。お巡りさんにコラッ!ってな。でもだんだん回数重ねるとさ、お巡りさんもあぁ…またか…って顔するワケ。

怒るよりも先に可哀想な目で見てくるワケよ。

でも、モチロン良いことばっかりじゃないんですよ。

一回、後ろ姿が美女なのに、前見たらバアさんってことがあってな。

干し柿みたいなバアさんにまじまじとナニを見られた。あれはチョット恥ずかしかったな。

それにもったいなかった。人生に宝くじ運、ギャンブル運と並んで、チカン運ってものがあるなら、俺は間違いなくあのとき一回損したよ。

じゃあそろそろ、俺の厳選のチカン体験を話そうか。

そうだな。こんな話はどうだい……。

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